LINEヤフーが掲げる「Connect One構想」、LINE公式アカウントの役割と今後のアップデートについて
2024年内を予定として、LINEミニアプリは審査なしで利用できるようになるほか、LINEアプリ内からのアクセス導線、ユーザー情報の自動入力、アプリ内課金機能、LINEミニアプリストアへの掲載など、さらに使いやすくするためのアップデートを行う予定だという。
続いて、二木氏はLINE上で会員登録不要で店舗の予約ができるサービス「LINEで予約」について説明した。予約されたデータはLINE IDと紐付くため、再来店のキャンペーンを通して月間予約数は昨年比144%に伸びているという。 導入企業である串カツ田中では、予約数は昨年比で133%、人件費率2.8%の改善が見られた。また、カラオケ館の事例では、予約数は昨年比4.5倍に伸びたほか、LINE経由での予約数が増加し、電話予約の問い合わせが減少することで工数削減にもつながった。 LINE公式アカウントのメッセージ機能についてもアップデートを行うという。2024年9月以降に誕生日など、自動配信のトリガーとなるユーザーの情報や行動でメッセージを配信する「きっかけメッセージ」の機能を提供する予定だ。 さらに、LINE公式アカウント上で月額課金制の会員サービスを提供できる「メンバーシップ」機能について、メンバーシップ加入者会員限定で参加できるオープンチャットを8月以降に提供する予定だ。 ■ データ活用基盤の充実 続いて、データ活用基盤に関する取り組みについて、二木氏は「人間同士のコミュニケーションは相手をよく知る上で大切だが、同じ文脈でデータの質も大切になる」と説明。「ChromeのサードパーティCookieのサポート終了など、このようなことが起こるなかでさらに重要になるのではないか」という。 これまで、LINEでは属性データ、広告データ、予約データなどのサービスデータの活用が可能だった。また、ID連携を行うことでLINEのユーザーIDと各企業の持つファーストパーティデータの活用もできる。