LINEヤフーが掲げる「Connect One構想」、LINE公式アカウントの役割と今後のアップデートについて
強化するのは「顧客接点の強化」「顧客体験の向上」「データ活用基盤の充実」
続いて、二木氏がConnect One構想の実現に必要な「顧客接点の強化」「顧客体験の向上」「データ活用基盤の充実」の3つの領域からの取り組みとプロダクトのアップデートについて説明した。
■ 顧客接点の強化 顧客接点の強化に欠かせないというLINE公式アカウントは2012年にリリースされた。最近ではCookieレスの代替ツールとしての認知も進み、アカウント数は増加しているという。LINEヤフーになったことで、Yahoo! JAPANの各種サービスとの連携で多くのユーザーとつながることができるようになった。たとえば、Yahoo!検索の検索結果やYahoo!マップ、Yahoo!プレイスでは友だち追加ボタンの表示が可能になった。
また、2024年内にLINE公式アカウントの情報を検索結果などさまざまなサービス面に表示する予定だ。LINEウォレットタブでは、地図情報やお知らせ情報、Yahoo!プレイスではLINE公式アカウントのクーポン情報が表示されるようになる。
LINEスタンプについては企業向けプロダクトとして、無料もしくは友だち追加を条件にユーザーに配布できるスポンサードスタンプがあるが、低予算で試したいという声もあったことから、最低出稿金額12,500円からスタンプを配布できる「LINE PRスタンプ」の提供を開始した。また新たに、企業が絵文字をユーザーへ配布できる「LINEプロモーション絵文字」の提供も予定している。 LINE公式アカウントで最も使われているという「友だち紹介クーポン」については、8月に新機能を提供する予定だ。具体的には、すでにLINE公式アカウントと友だちのユーザーが別のユーザーに紹介クーポンをシェアし、紹介されたユーザーが友だち追加でクーポンを獲得すると、紹介したユーザーもクーポンを獲得できるというものになる。 ■ 顧客体験の向上 顧客体験の向上に関係するという「LINEミニアプリ」は、LIFF(LINE Front-end Framework)上で実行されるウェブアプリで、ユーザーはアプリをインストールしなくてもサービスを利用できる特徴がある。サービスリリース以降、登録アプリは14,000件超で月間アクティブユーザー(MAU)は970万人超になる。パートナーの増加とともにアプリ機能も増えており、デジタル会員証、モバイルオーダー、順番待ち、サブスクリプション、シェアリング、サービス予約・商品の受け取り、販促キャンペーンなどの機能を備えるようになった。