阪神が痛恨ドロー 守護神・岩崎が九回2点差守れず 10戦ぶり2桁安打と打線奮起も、連敗止められず
「中日5-5阪神」(17日、バンテリンドーム) 阪神が延長十二回、痛恨のドローとなった。 【写真】怖っ!延長十回、好機に無得点 交代を告げる岡田監督の顔が険しすぎる 2点のリードで迎えた九回。マウンドに上がった抑えの岩崎が1死から連打を許して一、二塁のピンチ。何とか2死までこぎつけたが、代打・ブライトを四球で歩かせて満塁。続く代打・福永には遊撃への内野安打を許した。横っ飛びで打球を押さえた遊撃の木浪が三塁・佐藤輝へ送球。二走をけん制しようと三塁ベースへ向かった佐藤輝だったが、その間に二走の本塁生還を許した。 阪神は初回、先頭・近本の左翼線への二塁打から佐藤輝の右前適時打で先制。しかしその後すぐ中日打線に逆転を許した。三回は先頭・森下が四球を選び佐藤輝、大山の連打で無死満塁の絶好機を作った。前川が押し出し四球で同点の2-2となった。 五回には無死一、三塁から木浪の併殺打の間に勝ち越し点を挙げた。しかし、直後に四球と連打で同点。互いに1点を追い合う展開で、五回までで18残塁と両軍ともに三者凡退のイニングなし。2時間を越える苦しい試合展開となった。 六回。1死から四球で出塁の近本が二盗を決め、中野が右前適時打で勝ち越し。さらに試合前まで中日戦の得点圏打率・563だった佐藤輝が、この日2度目の適時打を放ち2点差に広げた。6日のヤクルト戦以来の猛打賞となった。 七回まで毎回の安打で10試合ぶりの2桁安打と打線が奮起し、連敗ストップかと思われたが、九回に暗転した。 それでも延長十回、抑えのマルティネスを攻めて、1死一、三塁の勝ち越し機をつかんだが、得点に結びつけることはできなかった。十二回の2死一、二塁も生かせなかった。