八村塁は長期的戦力としてキープか…レイカーズの今冬の市場におけるトレード獲得候補
■レイカーズのトレードアセット
では、その対価として、レイカーズにはどのような手札があるのだろうか。 レイカーズはレブロンとデイビスを中心に引き続きチームづくりを実施していく方向にあることから、両選手をテーブルに上げることはない。また、過去にデジャンテ・マレーの獲得交渉において流出を阻止し続けたオースティン・リーブスにも、引き続き高いハードルが設定されている。加えて、ドラフト以前からキングが才能を買っていたルーキーのダルトン・コネクト、今夏に締結した4年の契約延長に期待が表れているマックス・クリスティーのヤングコアも球団の未来を担うピースと見なされているようだ。 彼らを除外し、先述の獲得候補とサラリーバランスを揃える場合、レイカーズは1000万ドルから2000万ドル(約30億7000万円)の給与を受け取る中堅選手がメインの交渉材料となる。それに該当するのが、ディアンジェロ・ラッセル、ゲイブ・ビンセント、バンダービルト、そして八村塁の4選手だ。 ブハ記者のレポートでは、レディック監督とペリンカGMが堅実で勤勉な八村を球団の長期的な選手と見なしており、このグループの選手内では最も移籍の可能性が低いとしている。しかし、ラッセルはオフのトレードで買い手が見つからず、ビンセントもマイアミ・ヒート時代ほどのインパクトを残せていない。バンダービルトも復帰の目処が立っていないとなると、レイカーズが思惑通りに動くのは困難かもしれない。 ジェイレン・フッド・シフィーノ、キャム・レディッシュ、マクスウェル・ルイス、ウッドなど、低サラリーの選手たちについては移籍を厭わないが、トレードにおいては給与のマッチングとロスターのスポット確保が役割になるとの見解。そうした場合、レイカーズは3つの1巡目指名権(2029年、2030年、2031年)と、5つの2巡目指名権(2025年、2027年、2030年、2031年、およびロサンゼルス・クリッパーズの2025年の2巡目指名権)およびスワップ権を盛り込むことになるが、レブロン政権解体後の展望と天秤にかける必要があるだろう。 ブハ記者は、リーブスの条件を引き下げ、ドラフト権を提示すれば現実的な交渉が可能になると提案。だが、交渉相手は中堅サラリーのプレーヤーよりもコネクトやクリスティーを要求すると予想した。 今シーズンは売り手よりも買い手側の需要が多いとの見解もあり、ハイレベルなロールプレーヤーも通常より価格が高騰する可能性が高い。なかなかに腰の重いレイカーズのフロントは、どのように折り合いをつけるのだろうか。 文=Meiji
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