2010年、アメリカ海軍で女性の潜水艦乗務を禁止する規則が廃止された。写真は同年に米潜水艦アラスカに乗船した乗組員。

男女混合乗組員用の潜水艦「ニュージャージー」がアメリカ海軍に加わる。 海軍における女性乗組員の乗務禁止は2010年に撤廃され、すでに多くの女性乗組員が乗務している。 未来の海軍の艦船は、男女のプライバシーやスペースの問題に対応したジェンダーニュートラルなものとなるだろう。 男性乗組員と女性乗組員に完全に対応した潜水艦がアメリカ海軍に加わる。 海軍海上システム司令部によると、「ニュージャージー」は、男女の乗組員が乗務することに完全に適応させて作られた初めてバージニア級潜水艦だ。 8年の建設期間を経て、2023年4月に引き渡された同艦は、9月14日にニュージャージー州アール海軍兵器基地での式典の後、配備された。 2010年にアメリカ海軍潜水艦における女性乗務禁止が撤廃され、アメリカ海軍研究所によると、2023年には609名の女性乗組員が潜水艦に配属された。 スターズ・アンド・ストライプスによると、大西洋潜水艦部隊司令官のロバート・ゴーシェ（Robert Gaucher）中将は「潜水艦部隊は完全にジェンダー統合されている」と語った。 今後建造されるすべての攻撃型原子力潜水艦と新型のコロンビア級ミサイル原子力潜水艦はすべてジェンダーニュートラルになるという。 ニュージャージーの場合は、頭上のバルブの高さから、トイレ・寝台などのプライバシーまで、多くの部分の調整が行われたという。 女性乗組員の乗務を認めてから、米海軍は男女の使用にあわせて改修する課題に直面してきた。 ネイビー・タイムスによると、米海軍は2023年、乗組員を男女混合で乗務させる潜水艦を30隻から40隻に拡大する計画を発表した。 女性乗務員の参加に加わった、アンドレア・ハワード（Andrea Howard）少佐とエマ・マッカーシー（Emma McCarthy）少佐は昨年、男性のみにあわせて設計された戦艦を男女用に統合するためには物理的かつ社会的な調整が必要だとしている。 スペースが限られているため、浴室とベッドの配置が乗組員のニーズに必ずしも一致していないと2人は書いている。そして、「船内の女性乗組員の人数が、3人または6人用のラック構成に一致しないことがよくある」としている。