トランプ氏「犬猫を食べる移民」発言を撤回せず ニューヨークZ世代が強く非難「明らかにファシズムのやり方」
ジャーナリストでZ世代専門家のシェリーめぐみがパーソナリティを務めるinterfmのラジオ番組「NY Future Lab」(毎週水曜日18:40~18:55)。ジャーナリストでZ世代専門家のシェリーめぐみが、ニューヨークZ世代の若者たちと一緒に、日本も含め激動する世界をみんなで見つめ、話し合います。社会、文化、政治、トレンド、そしてダイバーシティからキャンセルカルチャーまで、気になるトピック満載でお届けします。 9月25日(水)のテーマは『「犬猫を食べる移民」の嘘の背景にあるトランプ氏の作戦とは? 反移民発言にニューヨークのZ世代が強く反論』。「NY Future Lab」に所属するアメリカZ世代が、テレビ討論会でのトランプ前大統領の問題発言について強く非難しました。
◆移民への差別発言をトランプ氏が撤回しない理由は?
大統領選まであと6週間を切り、バージニアなど3つの州では早くも期日前投票が始まりました。前回はハリス氏、トランプ氏2人の候補者による初めてのテレビ討論会についてお伝えしました。その後、2人の支持率は拮抗しながらも、ハリス氏の数字がジリジリと上がっています。 討論会でもっとも衝撃的だったのは、トランプ氏の「オハイオではハイチ系移民がペットの犬や猫を盗んで食べている」という発言です。移民を差別する根拠のない発言が今も波紋を呼んでいますが、トランプ氏はいまだこの発言を撤回しません。その背後には、彼が投票直前に仕掛ける巧妙な“人種カード”があります。ハイチ系移民を攻撃するトランプ氏の発言の意図を、ラボのZ世代はどう捉えているのでしょうか? メアリー:移民に反対する理由の1つにしているよね。まったくの嘘だけど。オハイオ州スプリングフィールドのハイチ系移民が犬や猫を食べているという話題がトレンドになっていたから、これは使えると思ったんじゃないかな。 ミクア:はっきり言ってトランプは討論会では、たとえそれが移民とまったく関係ないものだったとしても、なんとかして移民の話に持っていった気がする。誤解しないでほしいのは、移民はたしかにこの国では大きな問題だと思うよ。でもトランプは何がなんでも移民に話を戻して、それをジョー・バイデンやカマラ・ハリスのせいにして責めていたんだよ。 それよりも、「ちゃんと質問に答えてよ!」と思った。モデレーターが「移民の話にはあとで触れるから」と言い続けているのに、結局トランプはずっと移民の話に戻して延々と話をしていた。 ラボメンバーたちの言うように、トランプ氏は衝撃的な虚偽情報を利用して、“反移民”のメッセージを強く発信しています。