北朝鮮が「軍事偵察衛星」打ち上げで追求する「非対称戦重視」を正確に捉えよ
朝鮮人民軍海軍を視察する金正恩委員長(『わが民族同士』HPより)
北朝鮮は8月24日未明、軍事偵察衛星「万里鏡1号」を発射。しかし、飛行中に異常が起きて軌道への投入に失敗したと発表した。 日本政府は沖縄県を対象にJアラートを発令、いくつかの日本メディアでは「弾道ミサイルの発射」とも報じられたが、得られている情報から分析する限り、今回発射されたのは北朝鮮の発表通り「軍事偵察衛星」とみるべきだろう。というのも、北朝鮮は2021年の朝鮮労働党第8回大会において「国防科学発展及び武器体系開発5カ年計画」(以下、国防5カ年計画)を提示、その中で「軍事偵察衛星」の開発と運用化を目標のひとつとして掲げているのである。
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山口 亮