ドジャース“最大の問題”の先発陣はどれだけ不安? 地区シリーズ登板の顔触れに米メディアが指摘「チャンスを逃す要因にもなる」
ナ・リーグ西地区を制したドジャースは、現地時間10月5日(日本時間6日)に地区シリーズ初戦を迎える。シーズン中同様、プレーオフの戦いでも大谷翔平やムーキー・ベッツ、テオスカー・ヘルナンデスらが並ぶ強力打線がチームの原動力となることは間違いないだろう。 【動画】シーズン最終戦で「54‐59」達成!大谷翔平が59盗塁を決めたシーン その一方で、ピッチングスタッフについては、現在も不安視する声が途切れることは無い。今季、故障者に悩まされたドジャース投手陣はポストシーズンにおいても、状況は変わっていない。すでに地区シリーズでの先発投手として、ジャック・フラハティ、山本由伸、ウォーカー・ビューラー、ランドン・ナックの4人が発表されているものの、現地メディアではこの顔触れを「懸念材料」と捉えているようだ。 ニューヨークスポーツサイト『EMPIRE SPORTS MEDIA』では、先発投手がドジャースの「最大の問題」と称しており、発表された先発投手への物足りなさを指摘している。 同メディアは、「どの投手も才能に欠けるわけではないが、開幕時にドジャースが描いていたようなメンバーでないことは確かだ」と主張。シーズン中に加入し最終的に13勝を記録したフラハティのパフォーマンスこそ及第点としながらも、山本については、「レギュラーシーズンで防御率3.00と素晴らしかったが、ケガのため90イニングにとどまった。球界最大級のチームでプレーオフの重要な試合に先発するプレッシャーに耐えられる保証はない」との見解を示す。 さらに、ナックに対しても、「レギュラーシーズンの防御率3.65、69イニングで69奪三振という成績を残した。彼もルーキーであり、9月は防御率5.14だった」と振り返っており、ビューラーにも「過去のパフォーマンスとは明らかに異なり、75.1イニングで防御率5.38という忘れたいシーズンとなった」と説いている。 いずれも、レギュラーシーズンで満足のいく成績ではなかったと論じる同メディアは、「ドジャースのローテーションには多くの不安材料があり、このユニットはチームの目標達成に貢献できる可能性はあるものの、逆に足を引っ張り、チャンスを逃す要因になるかもしれない」と見通している。 最長1か月にも及ぶポストシーズン、勝ち進んでいくためには先発ピッチャーの踏ん張りは不可欠。だが、現在のドジャース投手陣は、世界一を目指す上での「アキレス腱」となってしまう可能性も十分にあり得るようだ。厳しい台所事情を抱えながら、いよいよ最後の戦いが幕を開けようとしている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]