町の発展、脱炭素シンボルに 知名町新庁舎落成記念式典 沖永良部島
鹿児島県知名町の新庁舎落成記念式典が6日、同町のおきえらぶ文化ホールあしびの郷・ちなを主会場に開かれた。島内外から200人余りが出席。落成を祝うとともに、同庁舎をシンボルとした町の発展や脱炭素推進に期待を込めた。 新庁舎は2022年に着工し、24年3月末に完成。同年5月7日に開庁して業務を始めた。鉄筋コンクリート3階建てで延べ面積は3187平方メートル。総事業費は約26億9千万円。脱炭素社会に向けた取り組みとして、太陽光などの自然エネルギーを導入。標準的な建物の一次エネルギー消費量を59%削減し、先進建築物「ZEB Ready(ゼブレディ)」として認証された。 オープニングセレモニーは庁舎前であり、町関係者や来賓、町民代表者ら10人でテープカット。来賓の保岡宏武衆院議員(代読)が祝辞を述べた後、県無形民俗文化財「上平川大蛇踊り」が披露された。 式典はあしびの郷・ちなに会場を移して開会。今井町長は式辞で「今後地球をどう守っていくかという視点で物事を考えられる子どもたちを育てていきたい。そういう意味からも、今回の新庁舎は、脱炭素社会における一つの大きなシンボルになると思っている」と述べた。 来賓の森山裕衆院議員(代読)、塩田康一知事(代読)、外山利章町議会議長が祝辞を述べた後、庁舎建設の関係業者や用地提供者、樹木寄贈者などに感謝状が贈られた。式典後はフローラル館で祝賀会が開かれた。