【びわこボート・GⅠ周年記念】馬場貴也 特別インタビュー/誇りと責任を持って2度目Vに挑戦/12日開幕
「たまたまに助けられている」
――それほど不調な中でも、5月の多摩川SGで準V、6月の住之江GIでは優勝、直前のまるがめSGでも優勝。賞金トップの座に就いています。 「多摩川の準優勝も住之江の優勝もまるがめの優勝も本当にたまたま。流れの良さに助けられてのもので、まるがめで優勝する前の順位(5位)も、そんなに上にいたのかとびっくりでしたが、地元の周年にこれ以上ない流れで臨めるのは確か。グランプリに向けて、また気持ちを入れ直して頑張っていきたい」 ――滋賀支部長として、レース以外の公務活動にも忙しそうですね。 「支部長は18年7月からなので7年目に入りました。支部長に就いたことは自分にとってはものすごくプラス。任された以上は役割を全うしたいですし、代表としていい加減な姿は周りに見せられない。仕事への向き合い方も以前と変わりました。SGを勝てたのもこの役職に選んでもらったおかげだと思っています。キャプテンや委員長をよくやってきた?いえ、全然ないです。本当に“全然”です」
「キャプテンも委員長も縁がなかった」
――ターンについて教えを請われれば、支部も問わずに応じる面倒見の良さもキャプテンっぽいです。 「向上心があるから人に聞くのだろうし、その思いには答えてあげたい。それでうまくなってくれたら、僕のやっていることに間違いがないんだなと僕の自信にもつながるし、みんながうまくなってレースが面白くなっていけば、ファンの方も楽しんでくれるでしょう。そういういろいろな思いがあります」 ――今大会への意気込みをお願いします。 「調子は悪いけど、滋賀支部全員が優勝を目指す中、最後に僕が優勝できたら最高です。誇りと責任を持って一週間、ファンに楽しんでもらえるレースをして頑張りたいと思います」 ――滋賀はレース以外にも見どころが多いそうですね。 「紅葉の時季には三井寺のライトアップがきれい。春なら海津大崎の桜。夏なら琵琶湖の北の方で泳ぐのもいいですし、マイアミ浜のオートキャンプ場もとても楽しめます。結婚してから滋賀県民になりましたが、子育てにもいい環境で滋賀は本当にいいところだと実感しています。観戦がてら、滋賀に来てもらえたらうれしいですね」