〈カターレ富山・J3〉王者撃破、いざPO 大宮に2-1、安光先制、碓井2点目
●1日準決勝、県総で大阪戦 サッカーJ3・カターレ富山は24日、アウェーで大宮アルディージャに2―1で勝ち、16勝16分け6敗の3位で今季リーグ戦を終えた。12月1日午後2時キックオフのJ2昇格プレーオフ(PO)準決勝の相手は6位・FC大阪に決まった。11年ぶりの悲願のJ2復帰へ、カターレはJ3王者を撃破した勢いそのまま、ホームの富山県総合運動公園陸上競技場での師走決戦に挑む。 【図】J2昇格プレーオフの組み合わせ 大宮カラーのオレンジほぼ一色のNACK5スタジアム大宮(さいたま市)で、富山はすでにJ2昇格を決めたJ3最強相手に勝ち点3を挙げた。富山は今季、ルヴァン・カップ1次ラウンドでJ2優勝の清水エスパルス、昨季J1王者で連覇を目指すヴィッセル神戸を破っており、各カテゴリーの王者に勝利したことになった。 試合は前半30分、左サイドバックのDF安光将作選手が右足で先制点を奪った。アディショナルタイムには安光選手のミドルシュートをGKがはじいたところ、FW碓井聖生選手(上市町出身)が押し込んだ。後半41分にPKから1点を返されたが、気迫の守備で逃げ切った。 碓井選手が挙げた今季チーム最多タイの9ゴール目は、体調不良、けがでメンバーから外れたキャプテン、副キャプテンの言葉が結果につながった。 ●「こぼれ球意識は翼、ノブ君の言葉」 碓井選手は「セカンドボールを狙っていた。こぼれ球への意識は翼君(吉平翼選手)やノブ君(椎名伸志選手)から普段から言われていて頭に残っていた」と得点場面を振り返った。 富山から駆けつけた1千人を超えるサポーターも選手を後押しした。安光選手は「POへ弾みをつけたい試合でこういうゲームができて良かった。目標であるJ2昇格のために戦いましょう」と呼び掛けた。 小田切道治監督が「これだけリーグを圧倒した大宮に勝てたこと、勝ち点3を取れたことはとてつもなく大きい」とPOへ向け、手応えを口にした。 準決勝の相手となるFC大阪とは今季1勝1分けで、小田切監督は「パワーを持ってゴールに向かうチームなのでしっかり攻撃して勝ちたい」と力を込めた。 PO準決勝のもう1試合は松本山雅FC(4位)―福島ユナイテッドFC(5位)。決勝は12月7日午後2時キックオフ(会場は上位のホーム)で、優勝チームがJ2に昇格する。POは前後半90分で引き分けの場合はリーグ上位が勝ち上がる。