フォーミュラE、最新型マシンGEN3 Evo「Lola T001」を東京オートサロン2025で日本初展示
フォーミュラE運営事務局は1月7日、「東京オートサロン2025」(幕張メッセ:2025年1月10日~12日開催)にて、ヤマハ発動機のフォーミュラEデビューモデルとなるGEN3 Evoマシン「Lola T001」を日本初展示すると発表した。 【画像】フォーミュラE最新型マシンGEN3 Evoの「Lola T001」 GEN3 Evoは、旧型マシン「GEN3」をベースに改良されたモデルで、パフォーマンスや持続可能性、そしてエネルギー効率において大きく進化を遂げ、2024年12月7日に開幕した2024/2025シーズンより導入されている最新型マシン。 GEN3 Evoは0-100km/h加速が1.86秒と、現行のF1マシンよりも30%速い加速性能を誇るほか、GEN3より約2%の性能向上を実現し、モナコサーキットの予選ラップを約2秒短縮するなど、最高レベルのFIA公認シングルシーターレースカーとなる。 装着タイヤは、ハンコックの全天候型タイヤ「iON」で、35%のリサイクル素材と持続可能な素材を使用し(GEN3と比較して9%アップ)、また5~10%グリップ力が向上しているほか、新型ボディキットは、より強靭でより頑丈、より空力性能に優れるほか、フォーミュラEのレーシングカーとしては初めて、予選、レーススタート、アタックモード時に四輪駆動機能が利用可能になり、さらにエキサイティングなレースを提供するとしている。 なお、5月17日~18日には、東京・有明の東京ビッグサイト周辺に造られる特設サーキットを舞台に、2024/2025シーズン第8・9戦の東京大会「Tokyo E Prix」が開催され、11チーム計22名のドライバーが熱戦を繰り広げる。 フォーミュラE共同創設者 兼 チーフ・チャンピオンシップ・オフィサー アルベルト・ロンゴ氏のコメント GEN3 Evoは、電気自動車レースの技術において大きな飛躍を遂げ、パフォーマンス、持続可能性、効率性の新基準を確立しました。ヤマハ発動機がフォーミュラEに新たに加わったことを大変うれしく思います。2025年5月に東京でダブルヘッダーとしてレースが開催される際には、同社の高い専門性とイノベーションへの情熱がチームのパフォーマンスにどのような影響を与えるのか、今から楽しみにしています。 ヤマハ発動機 AM開発統括部 Formula E開発グループリーダー 梅田泰宜氏のコメント いよいよ開幕したシーズン11。ヤマハ発動機が開発したパワートレーンを搭載した「LolaT001」は進化と成長を続けています。パワートレーンの性能を引き出すために重要な、エネルギーマネジメントの開発も続けており、1戦1戦着実に進歩していますので、ぜひ注目してください。Tokyo E Prixに向けて、できる限り早く表彰台を狙える位置まで進めていくので、応援よろしくお願いします。
Car Watch,編集部:塩谷公邦