春から1人暮らしの息子が「カップ麺」や「コンビニ弁当」ばかり食べているようです。「作るより安い」と言っていますが、今は良くても身体を壊したらと心配です…
春から始まった新生活がようやく落ち着いたという人も多くなる5月。就職して1人暮らしを始めた子どもが、食事は毎日カップ麺やコンビニ弁当で済ませていることを知り、栄養の偏りや食費が高くつくのではないかと心配している親御さんもいるかもしれません。 本記事では「カップ麺やコンビニ弁当は食費的にどうなのか」「栄養面的には偏っているのか」について解説していきます。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
カップ麺やコンビニ弁当は食費的にどうなの?
カップ麺やコンビニ弁当は、自炊よりも食費がかさんでいるのかを見ていきましょう。カップ麺は「日清のカップヌードル」、コンビニ弁当はセブン‐イレブンの「おかかたっぷり めんたいのり弁」と仮定します。 また自炊弁当に関しては、2024年にgooランキングで実施されたお弁当用冷凍食品ランキング33選のうちの上位4つのおかずを詰め合わせたと仮定して計算します。食費の差は図表1のとおりです。 図表1
日清食品株式会社、セブン‐イレブン・ジャパン株式会社、Amazon公式サイト、楽天公式サイト、JA全農兵庫より筆者作成 表を見てわかる通り、一番安いのはカップラーメンで、次いで自炊弁当、セブン‐イレブンの弁当という結果となりました。カップラーメンが一番安くなっていますが、自炊の際に冷凍食品だけでなく、おかずを作りおきして何日間かに分けて弁当に詰める方法をとればカップラーメンよりも安く抑えられる可能性があります。 毎日コンビニ弁当としている場合は1ヶ月で1万円以上かかってしまいます。カップラーメンと比べると約7500円、自炊弁当と比べると約7000円食費がかかります。毎日コンビニ弁当にするよりも、自炊をしつつたまにコンビニ弁当を買うという形のほうが食費を抑えられるでしょう。
カップ麺やコンビニ弁当は栄養的にどうなの?
食費的にはカップ麺は自炊と比較してもそこまで変わらず、コンビニ弁当は多少負担がかかることが分かりました。続いて栄養面ではどうなのかを見ていきましょう。 まずカップ麺に関しては、一般的に「多量の塩分が含まれていること」「栄養素が足りないこと」が体に良くないといわれる理由として挙げられます。 厚生労働省によると成人男性の塩分摂取量は1日7.5g未満が望ましいとされていますが、日清カップヌードルの場合は4.9g含まれています。つまり1食で、1日の半分以上の塩分を摂取してしまうことになるのです。 カップ麺には具材に野菜が含まれているものの、少量となっている場合が多いため、栄養素を十分摂取できていないこともデメリットといえるでしょう。 続いてコンビニ弁当についてです。コンビニ弁当においても必要な栄養素が不足しています。セブン‐イレブンののり弁については野菜がほとんど入っておらず、十分な栄養素を摂取できていません。食材をプラスすることでバランスの良いものに変わることもありますが、のり弁だけでは栄養面に偏りがあるといえるでしょう。