「プロ野球90年」モーニング娘。牧野真莉愛さんが語る「LOVE新庄」 「いつもキラキラ。外野席からでもすぐに分かるんです」
エスコンフィールド北海道は自慢できるすてきな球場です。選手との距離がすごく近い。照明はボールの見やすさが考慮されているように感じますし、天然芝で緑の香りがします。ガラス張りなのもめちゃくちゃきれいですよね。花火大会があるんですけど、そのガラス張りの外で打ち上げるので、キラキラ光ってすごくきれいです。 2軍の鎌ケ谷スタジアムにも行くことがあります。1月の新人合同自主トレを見たこともありました。2軍の球場は音が全部聞こえるんですよ。スパイクが土をかむ音や、投手が投げる時に出す声も、ベンチの声も聞こえる。臨場感が伝わって、野球の良さがより近くで感じられるんです。 ▽応援の力 私はファイターズのファンから「モーニング娘。」になりました。応援するファンの気持ちも、応援に来てもらう側の気持ちも、どちらも分かるようになったと思います。よく選手がヒーローインタビューで「皆さんの声援が力になります」と言いますが、ライブの終盤でへとへとになった時、やっぱりファンの方の応援が力になるんです。
新庄からは「こうしたらファンの皆さんが喜んでくれる」という「見せる」側の姿勢を学んだかなと思います。自分が4歳の時に「SHINJO」にメロメロになった。自分もそうありたいなって。選手のヒーローインタビューの言葉を借りて、ライブのMCでそのまま言ったりもします。新庄が阪神時代に言った「明日も勝つ」も使うし、トレイ・ヒルマン監督が2006年に優勝したときに言った「シンジラレナーイ」も結構使っています。分かってくれる人は、何人かいます(笑)。 ファイターズは選手もファンも優しくて温かい。スタンドにいると「真莉愛ちゃんだ」と気づかれることもありますけど、外野席で見るのが4歳の頃からの日常なので。「真莉愛ちゃんがきっかけでファイターズファンになった」と言ってくれる人も多い。野球の魅力を感じてもらえるのは、自分のことのようにうれしいです。 ▽大リーグも面白い ダルビッシュ有投手がきっかけで大リーグも見るようになりました。面白いところはたくさんあって、データにも関心を持つようになりました。外野の選手がボールをキャッチする確率など、それまで見たことがなかったようなデータが紹介されるのがすごい。内野の守備位置が極端に変わるシフトを敷いたり、そのデータの傾向を覆すようなプレーがあったりするのも、さらに面白いです。メジャーを知って、人生が結構変わった感じがします。