バイデン氏「バトン渡す」 死に体反論、同盟強化
【ワシントン共同】米大統領選での再選を断念したバイデン大統領(81)は24日、ホワイトハウスの大統領執務室から国民向けに演説し、選挙戦撤退について「新しい世代にバトンを渡すことが最善の道だと決断した」と説明した。「肩書よりも民主主義を守ることの方が重要だ」と強調。来年1月の任期まで大統領として同盟強化や経済対策に全力を尽くすと訴え、レームダック(死に体)化を懸念する声に反論した。 AP通信によると、民主党全国委員会は24日、8月19日に始まる党大会を待たずに大統領候補を選ぶオンライン投票を1日にも始めると決めた。7日までにハリス副大統領(59)が正式指名される見通しだ。 バイデン氏は演説でハリス氏について「経験豊富で強く有能だ」と称賛した。「新しく新鮮な意見、若者の声が求められる時だ」とも語った。共和党のトランプ前大統領(78)との対決に向け「米国は希望と憎しみ、結束と分断との間で前進か後退かの選択を迫られている」と述べた。
同時に「憎しみや過激主義を非難し続ける」と強調した。