新人選手入団発表会でポーズを決める伊原陵人

　阪神のドラ1ルーキー・伊原陵人投手（24＝NTT西日本）が、9日の「2025年度　新人選手入団発表会」で、即戦力としての活躍を誓った。 「1番自信のあるコントロールを大事にしたいですし、ボールのキレも持ち味なのでそこを見ていきたいです。強気に攻めるというところも武器なので、そこを前面に出して力を発揮したいです」 　地元奈良の強豪・智弁学園から大商大へ進学。大学時代にはプロ志望届を提出したが、指名漏れとなった。それでも、社会人・NTT西日本で努力を重ね、ドラフト1位でプロの世界に飛び込んだ。真新しいタテジマのユニホームに袖を通した左腕は、「身の引き締まる思いもありながら、ようやくタイガースの一員になれたのかなと思います」と笑顔を見せた。 　藤川球児監督（44）からも、即戦力として期待されるドラフト1位ルーキー。目指すのは1年目の一軍完走＆新人王獲得、エースとしての活躍だ。「まずは一軍というところが一番の目標です。1年間しっかり完走できれば、新人王も獲得できると思うのでそこを目指していきたいですし、阪神のエースとして活躍できるように頑張っていきます」。思い描くエース像は「負けない投手」だといい、「ゼロで抑えれば、負け投手にはならないので。勝ち星を積み重ねた方がいいと思いますし、チームが優勝するためにも大事なことだなと」と言葉に力を込めた。 　また、プロで活躍する先輩との対戦も熱望。「まずは智弁学園の岡本（和真）選手（巨人）、NTTの戸柱選手（DeNA）、泉口選手（巨人）も先輩なので。そこは投げてみたいという思いはあります。もちろん一軍にはどのバッターもレベルが高いと思うので、自分のスタイルを変えずどんどん攻めていければと思います」と意気込んだ。 　新人王獲得、そして虎のエースを目指す左腕が、決意を胸にプロの世界で突き進む。