「某ブランドの柄に似てる」といわれた着物の帯⇒呉服店が語る歴史に「知らなかった!」と9万「いいね」
呉服店の店主が着物の帯に関してXに投稿し、「知らなかった…!」と注目されています。 【画像・動画】着物の帯の歴史に「日本文化は奥深い…!」 投稿したのは、兵庫県神戸市にある呉服店「神戸・元町 丸太や」の店主・三木弦(みきゆづる)さん(@kobe_marutaya)。 京都で西陣織の帯を制作している帯メーカー「紫紘(しこう)」の西陣織袋帯の写真を投稿。 帯の柄について、「『某ブランドの柄に似てますね』と言われることがありますが…この柄は1200年前の琵琶の螺鈿細工がモチーフです。むしろこっちが本家です」と説明します。 また「とはいえ、この帯の柄の元になった琵琶はペルシャで作られたといわれているらしいので、日本で生まれたデザインというわけではないですが。いろんなデザインが長い歴史の中で世界中をぐるぐる駆け巡っているんですねぇ」と歴史について語りました。 投稿には9.3万もの「いいね」が寄せられ、「そんな昔から…知らなかった!日本文化は奥深いですね」「日本史の教科書で見たことがあります!」「すごく素敵な帯✨洗練されていて、気品と華やかさがありますね」「こういうの歴史を知ると自然と興味がわく。着物習ってみようかな」と大きな反響を呼びました。 三木さんによると、「こちらの帯をご覧になられた方が『有名ブランドのデザインみたいですね』とおっしゃられましたので、この帯のデザインの由来をお話ししたところ、とても興味をお持ちいただけましたので、この柄の由来をXでもご紹介してみようと思ったのがきっかけです」とのこと。 紫紘では礼装向きの格調高いものから、お洒落なカジュアル帯まで多彩な帯を制作しているといい、高度な技術を駆使して、西陣織ならではの質感を表現されているそう。 反響に対し「投稿した帯のデザインの由来について、驚きの声をたくさんいただきました」と話す三木さん。以下のように続けました。 「着物の文様の歴史を紐解くと、数多くの文様がシルクロードなどを経て日本に伝えられていて、日本的と思っているものが実は海外からの影響を受けているのが分かります。 その逆に日本の文様が世界に伝わって影響を与えてもいます。着物の文様と世界の文様を比べることで、世界中の様々な文化が互いに影響を与え合っていることが感じられます。 今回の投稿をきっかけに、着物について興味をお持ちくださる方が増えてくだされば嬉しいです」