「なにこれ、使いやすい!」…ローソンのデザートスプーンの“こだわり” 口当たりを追求しオリジナル設計、環境にもやさしく進化
SDGsを意識してデザートスプーンも進化
このように「プレミアムロールケーキをおいしく食べるため」という目的で開発されたデザートスプーンは、じつは初期タイプから進化を遂げている。 プラスチック製品を設計段階から資源の節約や有効利用を促進して、ごみの削減を目指す「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(プラスチック資源循環促進法)が2022年4月1日から施行されたことに合わせ、ローソンは持ち手部分に穴をあけ長さを短くしたプラスチック製スプーンとフォークを順次導入してきた。また、木製スプーンの選択を、店舗が自由にできるようにもしている。 これに伴って、通常タイプのスプーンとフォークは全長が1cm短くなり、柄の部分に穴があけられた。その結果、プラスチックの使用量が、スプーンは約14%、フォークは約10%削減された(各1本あたり)という。 デザートスプーンも、長さは従来のまま11.5cm(実測)で変更はないが、柄に穴があけられて、プラスチック使用量は約4%削減されたそうだ。これによりプラスチック使用量は、年間約67トン削減される見込みだという。 使い終わったら捨てられる運命にある小さなスプーンにも、背景にはこれだけの企業努力とストーリーが展開されていたのだ。 (まいどなニュース特約・平藤 清刀)
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