「2世なのに異例の好感度」 辻希美の長女・希空がデビュー たたかれやすい「キムタク一家」との一番の違いとは?
タレントの辻希美(37)と俳優の杉浦太陽(43)の長女・希空(のあ・17)が芸能界デビューを発表した。あえてテレビを避けた希空さんから感じるのは、「親の七光り」を積極的に利用するキムタク一家とは対照的なメディア戦略の賢さだ。【冨士海ネコ/ライター】 【ついに顔出し】「メイクした杉浦太陽とそっくり!」 長女・希空との比較写真を見る ***
辻ちゃんこと辻希美さんの長女・希空さんがついに芸能界へ。といってもテレビを主戦場とするのではなく 、SNSを中心としたインフルエンサーとして活動していくという。インスタは開設当日に30万フォロワーを突破し、TikTokやYouTubeと合算すると総フォロワー数はすでに200万人を突破した(以前から運用していたアカウントも含む)。 母顔負けのかわいらしいルックスであっという間に人気を得た希空さんだが、表舞台に出ることは数年前まで全く考えていなかったそうだ。辻ちゃんのYouTubeに出る時も素顔は隠されていた。それだけにデビューには慎重だったに違いない。 長女のデビューに伴い辻ちゃんも動画をアップ。娘の芸能界入りについて親子で何度も話し合い、親の七光りと言われることは覚悟で応援していくと震え声で語る様子に、涙を誘われた辻ちゃん世代のファンも多いようである。 辻ちゃんといえば結婚した当初は炎上クイーンで、やることなすこと嫌われていた人だ。どうせ娘も芸能界入りさせるんでしょ、という見方は以前からあったが、だからこそ娘が表舞台に出る時のことは考え抜いていたに違いない。ゴリ押しのキャスティングや過剰な肩書を付けることはせず、SNSでのデビュー報告というお披露目は、今までの2世たちに比べるとだいぶ控えめである。そしてその控えめさこそが、希空さんに対する異例の好感度を生んだのだろう。
キムタク家や市村優汰……美男美女でも嫌われる2世たちの共通点
希空さんとは対照的に、デビュー間もないのに大手メディア出演が決まり、世間をしらけさせる2世は後を絶たない。どんなに美男美女でも、親の七光りパワーでのキャスティングとたたかれてしまう。 最たる例は木村拓哉さんと工藤静香さんの次女・Koki,さんだろう。15歳で有名ファッション誌の表紙を飾っただけでなく、いずれも日本初のブルガリのアンバサダーにシャネルのビューティーアンバサダーと、次々と世界的ブランドの顔に就任。映画出演もしていないのに、期待の新人に与えられる映画賞まで受賞していた。それは無名の少女のシンデレラストーリーと憧れを呼ぶより、両親によるゴリ押しが過ぎると反感を買ってしまったように見える。 最近は市村正親さんと篠原涼子さんの長男である市村優汰さんにも、同様の注目が寄せられている。父の舞台で共演し俳優デビュー後、とんとん拍子にドラマ出演が決定。明石家さんまさんへの申し送りがあったという「踊る! さんま御殿!!」や、ファッション誌での父子ショットなど、とにかく父親のバックアップが強い印象だ。しかし先日は面識のない女性に触って事情聴取を受けていたことが発覚。親権を持つ市村さんが甘やかし過ぎたのではないか、と親まで批判される始末である。 分不相応ともいえる2世の大抜てきには、昭和・平成のスターだった親たちの、「スターとはかくあるべし」という思い込みがあるのではないだろうか。木村さんも工藤さんも市村さんも篠原さんも、競争率の高いコンテストやオーディションを経て、抜きん出た存在感を見いだされた人たちである。そしてそういうスターには、本人の意思や世間の反応がどうであろうと、大舞台が与えられてきた。特にテレビや雑誌といったマスメディアでは優遇されてきたものだ。 逆に言うと、地道なオーディションや端役の下積みを経なくてはならないようではスターと呼べない。そんなふうに考えていたとしたら、わが子にも無条件でマスメディアの良枠を与えようとする行動にも説明がつく。 けれども時代は変わった。今やマスメディアはオールドメディアとけなされ、SNSが勢いを増している。そして人気タレントも、目利きの業界人が選ぶよりも、視聴者参加型のオーディションでお茶の間が見いだす傾向が高まってきているといえるだろう。2世も「神に選ばれし子」という打ち出し方ではなく、「世間に選ばれし子」になれるかが重要になっているのではないだろうか。