「2世なのに異例の好感度」 辻希美の長女・希空がデビュー たたかれやすい「キムタク一家」との一番の違いとは?
浮世離れより地に足が着いているかどうか あえてテレビを避けた希空さんのメディア戦略の賢さ
「神に選ばれし子」ではなく「世間に選ばれし子」に大切なのは、ルックスやパフォーマンスより、きちんと地に足の着いた振る舞いなのだろう。Koki,さんや優汰さんは全身ハイブランドで固めた自撮りも物議を醸したが、希空さんにその手の自己顕示欲はあまり感じない。 希空さんが開設したYouTubeでは、ピンクのキティちゃんに囲まれた部屋で白いかわいらしいワンピースで登場。先日は母親のお下がりの財布を含め、10代らしいスクールバッグの中身も評判になった。インフルエンサーというと変に物慣れたしゃべり方をするティーンも多い中で、意外に落ち着いた話し方も、いい意味でギャップがあったと人気を集めている。 今後もテレビ出演は考えておらず、SNSのプラットフォームごとに打ち出し方を変えて情報発信をしていくという希空さん。YouTubeでは得意なお菓子作りを、インスタではメイクやファッションを、TikTokでは以前からダンスを載せていた。メディアごとに人気のコンテンツもユーザー層も違うからこそ、戦略的に内容を変えてファンを地道に獲得していくという前向きな意識も好感が持てる。 一方でKoki,さんや優汰さんの投稿や行動からは、賢さというよりは無邪気さ、お金持ちの子どもらしいのびやかさが伝わってくる。といっても、それが超然としたカリスマ性につながるより、世間知らずなイメージに転んでしまうことも多いのではないだろうか。 とはいえ彼らの「ズレた感じ」は、テレビ一強時代の親たちの感覚のズレが生んだのかもしれないと思うと、少し同情してしまう部分もある。浮世離れも中途半端だと鼻につくが、突き抜ければ面白いもの。ここはひとつ、お葬式にでっかいリボンとギャルメイクで参列してたたかれたという過去を持つ辻ちゃんに、コンサルしてもらうのも手かもしれない。
冨士海ネコ(ライター) デイリー新潮編集部
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