セブン&アイ3~8月期決算会見(全文1)決算概要と中期3カ年計画を発表
セブン&アイ・ホールディングスは6日、2016年3~8月期決算を発表した。それを受け、午後4時から井阪隆一社長らが記者会見を行った。事業立て直しへ向けたプランを発表した。 【中継録画】セブン&アイが午後4時から決算会見 事業立て直し策を発表へ 井阪社長は、鈴木敏文会長の退任後、5月に正式就任。傘下の総合スーパー、イトーヨーカドーは2016年2月期決算で上場以来初の赤字に転落し、新規出店を当面見合わせる方針と報じられている。また、百貨店大手のそごう・西武も業績不振が続き、一部の地方店舗閉鎖を決めている。 9月30日に発表した2017年2月期の連結業績予想でも、純利益を800億円とし、従来予想の1720億円から下方修正している。
第2四半期決算の概要
司会:本日は大変お忙しい中、当社の2017年2月期、第2四半期決算発表にご参加いただきまして誠にありがとうございます。定刻となりましたので、決算発表を行わせていただきます。また本日は中期3カ年計画も併せて発表させていただきますので、よろしくお願いをいたします。 それでは本日の出席者をご紹介させていただきます。当社代表取締役社長の井阪隆一でございます。 井阪:井阪でございます。よろしくお願いいたします。 司会:当社取締役執行役員の高橋邦夫でございます。 高橋:よろしくお願いします。 司会:当社IR部シニアオフィサーの金子裕司でございます。 金子:金子でございます。よろしくお願いします。 司会:それでは金子より第2四半期決算の概要を説明させていただきます。金子シニアオフィサーよろしくお願いします。 金子:はい。IRを担当をしております金子と申します。よろしくお願いします。私のほうからセブン&アイ・ホールディングスの2017年2月期第2四半期決算について、ご説明をいたします。お手元にあろうかと思いますが、決算短信の表紙に沿って、ご説明させていただきます。 まず営業収益でございます。2兆8,661億円。前期比で申し上げますと95.7%。金額にしまして昨年と比べて1288億円マイナスとなりました。国内の事業会社は99.4%とほぼ前年並みでございました。主なマイナス要因としましては為替換算レートです。こちらが昨年に比べて相当、円高に振れましたので、円高になった影響で703億円。それと北米のコンビニエンスストアでガソリンスタンド、これ、やっていますので原油価格の下落による影響、これが大きくございまして463億円。このマイナス要因がございました。 続きまして、その右隣にございます営業利益でございます。営業利益は1814億円。前期比で105.2%。昨年と比べまして90億円のプラスを確保することができました。先ほど申し上げましたように営業利益に関しましても円高のマイナス要因はございますが、25億円、円高によってマイナス要因がございました。おかげさまで連結の営業利益それと経常利益ともに上期としましては4期連続の最高益更新となることができました。 事業会社別に簡単に申し上げますと、90億円プラスのうち一番大きくプラスに貢献した会社がイトーヨーカ堂でございます。57億円の赤字幅縮小という形で上期の決算を終えました。まだ赤字こそ残っておりますが食品事業、特にロスがだいぶ改善いたしましたので、粗利率が改善しましたので、これが明るい兆しかなというふうに思っております。以下、セブン-イレブン・ジャパンがプラス37億円。セブン-イレブン・インクが円高の影響はありましたけどもプラス32億円。それと金融セグメント合計でプラス10億円。これで連結合計で90億円のプラスということで上期の決算を終えております。 ただ、親会社株式に帰属する、いわゆる四半期純利益につきましては334億円。前期比でいうと39.6%、昨年と比べて510億円のマイナスとなりました。これは特別損失で880億円。昨年と比べまして686億円増加したことが主な要因でございます。内容としましては事業構造改革費用、これで102億円。減損損失で353億円。加えまして百貨店事業にかかります、のれんの減損を334億円、これを計上いたしました。 一方、これら特別損失、計上させていただきましたので、連結全体で申し上げますと、今年の下期から来期と上期、それぞれ約34億円の営業利益のプラスということを見込んでございます。 それと最後ですけども、通期の業績見通し。これを先週の9月30日に修正いたしました。今日は営業利益の部分だけ言及させていただきます。当初の計画から営業利益を260億円、今回修正しております。主な会社としましてはイトーヨーカ堂、こちらを120億円減額させてもらっていますが、これの理由になりますけれども、衣料事業におけます値下げ販売。これを進めることによって120億円修正していますが、これは来期以降の黒字を確保するために、いわゆる在庫水準、これを適正化するために必要だということで判断いたしました。 そのほか為替換算レート。これも当初、116円から見直しを行いましたので、為替の影響で53億円の修正、そのほか各社と何度も打ち合わせをいたしましたが、そごう・西武で50億円、セブン-イレブン・ジャパンで30億円減額。これは最低限、必達の数字として考えておりますがなんとか、営業利益では6年連続の最高益を達成すべく、しっかりとモニタリングをしていきたいというふうに考えております。私のほうから業績の報告は以上でございます。 司会:ありがとうございました。それでは引き続きまして社長の井阪より、中期3カ年計画を発表させていただきます。井阪社長、よろしくお願いします。