【買ってみた】これから「PS5 Pro」を買う人に知ってほしい導入・設定の流れと、どうしても気になる3つの注意点【体験レポ】
2024年11月7日、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)からついに発売された「PlayStation 5 Pro」(以下、PS5 Pro)。筆者の自宅に届いたばかりのPS5 Proをさっそく開封したので、実際の導入・設定の流れと気になる点をまとめてみた。 【画像】PS5 Pro本体、DualSenseワイヤレスコントローラー、HDMIケーブル、USB-Cケーブル、電源ケーブル、横置き用フット なお、本記事は筆者が自腹で購入した実機を使用しており、メーカーからの執筆依頼やPRではないため、一切の忖度をせずに思ったことを素直にお伝えできればと思う。まだ購入を迷っている人がいれば参考にしていただきたい。 ■そもそもPS5 Proとは? 「PlayStation 5」(以下、PS5)の上位アップグレード版として2024年11月7日に発売された最新型のゲーム機。最大8K出力の美麗なグラフィックと高フレームレートのパフォーマンスが共存し、圧倒的なゲーム体験を味わえる現役最強のコンソール。 技術的な仕様やスペックなどは、ファミ通などの専門メディアやガジェット系のYouTubeチャンネルでイヤというほどレビューがあがっているので、気になる人はチェックしてみてほしい。 ■いざ開封! パッケージデザインは黒が基調の落ち着いた背景で、PS5のデジタル・エディションにそっくりな見た目。若干斜めを向いた本体の写真には、PS5 Proの特徴でもある黒い帯が目立つ。 同梱されていたのは、PS5 Pro本体、DualSenseワイヤレスコントローラー、HDMIケーブル、USB-Cケーブル、電源ケーブル、横置き用フット、印刷物。今回は縦置きスタンドが同梱されていない。 端子(ポート)類は、表にUSB-Cが2つと、裏にHDMI、有線LAN、USB-Cが2つ、電源ポートが備わっている。2023年発売の新型PS5と同様にUSB-Cポートが表に2つあるのは、表側の片方がUSB-Aだった初代PS5と比べると地味にありがたい。 ■簡単だが物理的な事前準備が必要なデータ移行 ケーブル類を各端子に挿し終わったらいよいよ本体を起動。当たり前の話だが、PS5そのものが刷新されたわけではないので、起動画面やホーム画面などのユーザーインターフェースは一部を除き既存のPS5とほぼ同じもの。初めてPS5を触る人でなければ特に感動することもなく、淡々と初期設定が進んでいく。 画面の案内通りに明るさの調整、システムアップデートを進め終わるとデータ移行をするかどうかの選択画面が表示される。筆者はもともと初期型のPS5を使用していたため、これまで遊んでいたソフトのセーブデータを移行することに。 移行する方法は大きく分けて2つ。PlayStation専用のサブスク「PlayStation Plus」に加入してクラウド上に保存したデータをダウンロードする方法か、LANケーブルやUSBメモリを使って物理的にデータを移動させる方法。 画面の案内に従えばどの方法でも簡単に進められるが、確実に早く移行したい場合はLANケーブルをつなぐ方法がおすすめ。ただし、元のPS5とPS5 Proを直接つなぐわけではなく、ルーターを通して接続するので、LANケーブルが2本必要なのが若干ネックかもしれない。いずれにしても、少額とはいえデータ移行のために追加コストが必要なのは少し残念なポイントだ。 ちなみに、データ移行の対象にアプリケーション(ソフト)のデータを含めるかも選択できるが基本的にはおすすめしない。ゲームによってはPS5 Proのためにエンコードされたデータが存在することもあるので、改めてダウンロードするか、パッケージから再度インストールする方が安全だからだ。 ■本体よりも入手困難な別売りのディスクドライブ セーブデータの移行が終わったら、いよいよ今度はゲーム自体のデータをPS5 Proにインストールする。PSストアで購入したデジタル版のソフトはライブラリーからダウンロードをするだけだが、パッケージ版で遊びたいソフトは通常版のPS5と同様にディスクドライブを使って物理的にインストールする必要がある。 ただし、今回のPS5 Proにはディスクドライブが搭載されていない。パッケージ版のソフトを使用する場合は2023年に発売された別売りのディスクドライブを取り付ける必要があるが、なんとこのディスクドライブはここ数カ月間、世界的に見てもに極度な品薄状態が続いている(2024年11月7日現在)。かなり入手困難なうえに、大手のフリマサイトなどでは通常価格より高い金額で販売されている様子が目立つ。 ところが発売日の朝、一部の家電量販店に入荷されたとの情報がSNS上に上がってきたので、さっそく何店舗か近所の量販店を回ってみることに。しかし、開店とほぼ同時に売り切れるほどの少数入荷だった模様で、無事入手とまではいかなかった。とはいえ、この数カ月間はネットでもリアル店舗でも在庫を見かけたという情報が皆無だったことを考えると、これから少しずつ供給されていくのではと推測。早まってフリマサイトなどで高額販売されているものには手を出さないほうがよさそう。 ■PS5の周辺機器との互換性 PS5 Proを縦置きしたい場合は別売りのスタンドを購入する必要がある。筆者は純正のスタンドを使用しているが、PS5で使用できるものであればPS5 Proでもそのまま使用できる。 また、SteelSeries GameDAC(Gen1)やYAMAHA ZG02などのゲームアンプにもすぐに接続ができたので、ドライバの更新などで手間取ることはなさそう。PS5ユーザーなら今使っている機材を安心してそのまま使用できる。 ■どうしても気になる3つの注意点 開封から設置・起動までの流れで気になった注意点を改めてまとめてみた。 ・データを移行するためには物理的なデバイスの準備か、PlayStation専用のサブスク「PlayStation Plus」に加入が必要 ・ディスクドライブが搭載されていないのでパッケージ版で遊ぶ人は別売りのディスクドライブが必要※ただし本体よりも入手困難 ・最低限のものは同梱されているが、縦置きをする場合は別売りのスタンドが必要 筆者としては、これら3つの注意点がどうしても引っかかってしまったので、もしこれからの購入を考えている人がいれば参考までに知っておいていただきたい。 特に2番目の別売りのディスクドライブ購入については現時点で非常にハードルが高いので、すでにPS5でパッケージ版のソフトを使用して遊んでいる場合はディスクドライブの入手の目処がついてから本体を購入しても遅くはないと思う。 次回の記事では実際にPS5 Proで遊んでみて感じたことと、今本当にPS5 Proを買うべき理由について紹介する。 (C)Sony Interactive Entertainment Inc. All rights reserved.Design and specifications are subject to change without notice.
【関連記事】
- 2年に1度、IOCによる「オリンピック eスポーツゲームズ」開催決定!競技連盟・JeSU理事に聞く大会への道のり「競技として結果を出すには国を挙げての取り組みが不可欠」
- eスポーツ隆盛のカギは「部活」にあり?JeSUが見据える日本の“eスポーツの未来像”
- 【修行僧が行く!“格ゲー聖地”探訪】あのウメハラも!強豪ゲーマーが集った聖地「タイトーステーション 新宿南口ゲームワールド店」レポート
- 「まもの使い」が追加!HD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」のポイントをおさらい【パーティ編成・新職業編】
- 来月発売!HD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」のポイントをおさらい【HD-2Dってなんだ?】