スーパー高校生・落合晃&久保凛「刺激いただいた」「もっと記録出るのかな」800m日本記録保持者の二人が語るお互いの存在
高橋:久保選手も同じ高校生が日本記録を出した事は、また大きな刺激になりました? 久保:まず、日本選手権で高校記録を出されて、自分も絶対に出すっていう風にその時に思いましたし、インターハイでは日本新記録を出されて。大舞台で出されることがやっぱりすごいなと感じていたので、とても刺激をいただいていました。 高橋:大舞台で日本記録を出した落合選手と記録会で独走して出した日本記録と全く違う日本記録の出し方ですが、お互いを見てすごいなって思うところは? 久保:やっぱり、前半からの落合選手の勢いと、ラストで絶対に競り負けないっていう部分がとてもすごいなと感じます。 落合:記録会で単独で一人で走り切っての日本記録は、相当力がないとできないことですし、僕が達成できたのは、留学生のムティアニ選手(山梨学院、2年)と競い合ってだったので、競い合ったら、もっともっとタイムは出るのかなっていう期待もあります。 ■東京2025世界陸上に「絶対出場」 高橋:日本記録を出したことで、世界っていうものが身近になってきたと思います。日本記録を出してから、いくつかの試合に出て大会で優勝しても、涙を流したり、悔しい姿を見ることが多かったかなと思うんですが、自分で何ができたら笑顔で「やったな!」というふうに思えますか? 久保:日本選手権(6月)やインターハイ(7月)が終わってから、記録を出さないといけないっていう気持ちがすごく多く出ちゃっていた部分があって。国スポ(10月)でも優勝は出来たんですけど、やっぱり悔しさの方が大きかったり、記録が出せないと思い通りにいかないっていう、「陸上を楽しむ」って心を忘れてしまっていた部分があったんですけど。その中で、野口監督と話した時に、やっぱり改めて気付いた部分があって。陸上を楽しんで取り組めるっていう部分が、自分のいいところかなと思うので、やっぱり「楽しめた」っていう部分かなと思います。 落合:まずは(来年9月に行われる)東京の世界陸上の出場っていうところがまだ決まっていないので、1分44秒50の標準記録を切って、まずは出場したいなっていう気持ちがあるので、タイムを切れた時は嬉しくなると思います。