『仮面ライダーアウトサイダーズ ep.7』天野浩成 “橘さん” は「また騙されてたな……」キャスト集結のイベントレポート
去る12月21日(土)、東映特撮ファンクラブ(TTFC)オリジナル作品『仮面ライダーアウトサイダーズ ep.7 アウトサイダーズと最期の戦い(デザイアロワイヤル)』の配信開始を記念した先行上映イベントが、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場(東京都・港区)で開催された。 【関連画像】ステージの様子を見る(写真5点) イベントには、鈴木福さん(ジーン役)、天野浩成さん(橘朔也役)、松島庄汰さん(ブレン役)、岩永徹也さん(檀黎斗役)、那智さん(天津垓役)、濱尾ノリタカさん(ジョージ・狩崎役)、中村優一さん(桜井侑斗役)ら豪華出演者と、『アウトサイダーズ』シリーズを通してメガホンをとった柴崎貴行監督が登壇。撮影の裏話や仮面ライダーシリーズへの想いを語った。 『仮面ライダーアウトサイダーズ』は、歴代仮面ライダー作品の世界観をクロスオーバーさせたTTFCオリジナルシリーズ。人間の善意をラーニングし、悪意を消滅させるために人間を滅ぼそうとする超知能ゼインと、アウトサイダーの仮面ライダーたちの戦いが描かれた。最終章にあたる『ep.7』では、これまでのエピソードで登場した仮面ライダーが集結し、最終決戦が繰り広げられる。 『ep.7』の上映後、MCの出口博之さんの呼び込みで、シリーズに出演した歴代仮面ライダーキャスト7名と柴崎監督が登壇し、スペシャルトークショーがスタート。『仮面ライダー電王』から仮面ライダーシリーズを観始めたという鈴木さんが、仮面ライダーゼロノスとの共演の感慨を語ると、そこから思い出の仮面ライダーの話題に。 鈴木さんと同じく仮面ライダーファンで知られる濱尾さんは、世代の作品である『仮面ライダー剣』に加えて『仮面ライダーゼロワン』を挙げて、「ちょうど(『仮面ライダーリバイス』の)オーディションを受けるということで観ていたので、那智くんと一緒に変身できたのは嬉しかったです」とコメント。那智さんも「まさかこの二人で同時変身できるとは思っていなかったので、僕自身も光栄でした」と喜びを語った。 中村さんも俳優を始めた頃に放送されていて、『仮面ライダー響鬼』のオーディションを受ける前に観ていた『剣』に思い入れがあると語ったが、天野さんは「絶対オーディションの前に観る作品ではない」と自虐的なコメントをして、会場の笑いを誘った。 『仮面ライダーアウトサイダーズep.6 ラブ&ピースと次元の救世主』でも共演した松島さん、岩永さん、那智さん。岩永さんが「黎斗が新しいガシャットをプレゼントするときに、どうやったら面白いかなと考えて。思いついたけど自分の中で封印したのが、神の恵みを与える感じだった。でも、(黎斗が)神じゃなくなったので、それは違うのかなと思って、やめたんです」と当時の裏話を披露し、松島さんが「変です!」と鋭くツッコミを入れた。 松島さんは「このシーンの前にプロデューサー……もう辞めた人なんですけど、『これ楽しみにしてたんだ!』『変人三大キャラ、そいつら三人が集まったんだ!』と言って辞めていきました」と、元東映の大森敬仁プロデューサーとの思い出を語り、会場が爆笑に包まれた。 柴崎監督は「やっぱりキャラの濃い三人だな、と思います。でも、垓はあそこでは大人しいほうというか。TVシリーズ、特に後半のほうが振り切れていた」と話し、それを受けた那智さんは「垓はストーリーテラーというか、濃い二人なのであのシーンでは抑えようと思って。引き締め作用というか……そういう立ち位置でした」とコメント。松島さんがふたたび「変です!!」と叫び、「俺が一番まともかもしれない」と口にすると、今度は那智さんたちからツッコミを入れられていた。 『ep.7』のラストで描かれる登場人物たちの “その後” の描写に、天野さんは「また騙されてたな……」と端的にコメント。「『おかえり、みんな』って、お前がやったんだろと思いながらやっていました」と、撮影当時を振り返った。 鈴木さんは、今作で初登場した仮面ライダージーンゲイザーについて「本当に嬉しい! デザインもメチャクチャ良いですし、変身ポーズをちょっと変えているとかこだわりもあるので、ぜひTTFCで見ながら真似をして、ベルトもプレバン(プレミアムバンダイ)で購入していただければ嬉しいです」と、DXレーザーレイズドライバーの宣伝を交えつつコメント。 当初は仮面ライダーゼインの変身者として登場するなど、シリーズの中心人物で活躍した桜井侑斗。中村さんは「約18年間、定期的に演じさせていただいているので、桜井侑斗としての人生を歩んでいる感じがします。最初はゼインに変身すると聞いてビックリしたんですけど、最後ゼロノスとして変身できてとても幸せでした」と語り、会場から拍手が起こった。 トークショーの終盤、岩永さんは「みんなと会う機会が『アウトサイダーズ』が始まった頃はなかったので、ドンドン物語が大きくなって、仲間たちと一緒にみんなに会うことができて、今日はとてもいい一日だった」と感慨を語り、「キャラクターは僕たちが死んだ後も子どもたちに愛されるはずなので、自分たちがいなくなった世界の人にも、『アウトサイダーズ』を『カッコいいな』と思ってもらえたら」と語った。 鈴木さんは「僕もただのファンとして、『アウトサイダーズ』みたいな作品があることや、僕自身がそこへ仲間入りさせていただいたこと、豪華な歴代キャストの方々と一緒にこの舞台に立って、皆さんに会えたことがすごく嬉しかった」とコメント。『仮面ライダーは終わらない』という劇中のジーンのセリフを引き合いに出しながら、「これからも仮面ライダーを愛し続けましょう!」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。 (C)東映特撮ファンクラブ (C)石森プロ・東映
佐久間 翔大