クロアチア代表、歴代ストライカーの系譜(4)腎臓病に苦しみながらも…。不屈の精神でカムバックしたFW
クロアチア代表は1991年の同国独立からと歴史は短いが、ワールドカップで目覚ましい躍進を見せてきた。初出場だった1998年フランス大会は3位、2018年ロシア大会では準優勝を果たし世界を驚かせた。この20年あまりで世代が移り変わってきた中で、どんな選手たちが前線を引っ張ってきたのだろうか。ワールドカップを起点に、クロアチア代表の歴代ストライカーたちの活躍を振り返る。
イヴァン・クラスニッチ 生年月日:1980年1月29日 個人成績(2006):3試合出場/0得点0アシスト 父はボスニア生まれのクロアチア人、母はドイツ人で、自身はドイツ生まれという異色の経歴の持ち主。世代別代表時代からクロアチア代表を選択し、2004年にA代表デビューを果たした。 トーマス・シャーフ監督率いるブレーメンでブレイクを果たし、2005/06シーズンにはブンデスリーガのアシスト王にも輝いた。大柄でポストプレーに長けた、ゴールもアシストもできるタイプのストライカーとして鳴らした。 2006年のドイツワールドカップでは、グループリーグ全試合に出場するもノーゴールに終わった。その大会の半年後、腎臓病で父親から腎臓移植を受ける。それでも不屈の精神でカムバックを果たし、EURO2008のグループリーグ最終戦でゴールも奪った。 2012/13シーズンにマインツでプレーしたのを最後に第一線から退いて、事実上の引退状態になっている。2016年には腎臓病の再発が報じられた。クロアチア代表での通算成績は41試合出場12得点だった。