【長崎】市民プール移転問題 鈴木市長が移転に反対する市民団体に説明
NCC長崎文化放送
長崎市平和公園のスポーツ施設移転問題です。 【写真】市民プール移転問題 鈴木市長が移転に反対する市民団体に説明
鈴木市長は先週、被爆者4団体に対し、市民プールを陸上競技場に移す判断を示したのに続き、18日は、競技場の存続を求める市民団体にも理解を求めましたが団体は猛反発、話し合いは決裂しました。 長崎市民総合プールは、県が整備する長崎南北幹線道路のルートに重なるため、移転が必要です。市の検討委員会は、プールを松山町の市営陸上競技場に移す案と茂里町の中部下水処理場跡に移す案の2つに絞り、市長に最終判断を委ねていました。 鈴木市長は先週(15日)、陸上競技場の現地での存続を求める被爆者4団体に対し、市民プールを陸上競技場へ移す考えを示し、4団体側は懸念や反対の意思を伝えました。18日は、競技場の利用者などでつくる市民団体、「市営松山平和運動公園を守る会」の代表らと面会しました。 市長は、下水処理場跡にプールを移設する場合は地盤の改良が必要で、建設費は陸上競技場の場合より20億円以上高くなり、市の支出が増える可能性があると強調しました。 市営松山平和運動公園を守る会・道口徹也副会長: 「陸上競技場を掘り起こすのではなく地下に眠っている遺骨や遺構こそ目に見えなくても残すべき場所だと思っている。お金の問題だけで考えるのではくて市長にはもう少し十分他の人の意見を聞きながら熟慮に熟慮を重ねて最終的な結論を出してほしいと思います」 鈴木市長: 「下道を行って渋滞にかかったりとか救急車が間に合わなかったというケースがある。今救えなかった命が南北幹線道路が出来れば救えるようになる。その命を守る道路を造るという意味でも早急に造らなければならない」 「守る会」は、市がこのまま移転を強行するなら市民に、この事態を伝え、反対の輪を広げていくと強く反発しています。 下田朋枝アナウンサー: 「長崎市松山町にあるこちらの陸上競技場。部活動や、散歩、ジョギングなど普段、学生から高齢者まで幅広い年代の市民が利用しています」 大学生: 「大学の部活で利用しているので、ここは大学の近くなので、ここがなくなっちゃうと練習場所がなくなっちゃうなという寂しい気持ちはあります」 (茂里町に移転されるが?) 「あそこらへんは交通量が多くて道も混むイメージがあるので使いづらいなとは思う」 施設利用者: 「慣れ親しんだ所だからすごく残念に思っている。歴史的な様々な出来事があった場所だし、市民の方が朝からラジオ体操とかされているので愛着のある場所を残していただきたい」 関西から単身赴任の男性: 「すごく広くて気持ちがよくて貴重な空間だと思うのでもったいないなという気がする」
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