炎上騒動をも追い風にする26歳女性芸人が「自分を殺すことに専念」…“新たな挑戦”に注目
やす子の状況を気の毒に思う人にも見てほしい
大ブレイクを果たして天狗になってもおかしくないのに、さらに望まずして炎上の渦中にいてもなお、視聴者を癒しつづけるやす子は本当に素晴らしいタレントだ。その上で、本人には非がまったくないにも関わらず、それらの炎上騒動に巻き込まれたことが改めて気の毒にも思う。 そのような状況に心苦しさを覚えた人も、ぜひ『きみの色』を観てみてほしい。作品そのものが、悪い人がひとりも出てこず、人間関係がギスギスしたりしない。ずっと穏やかでふわふわとした雰囲気に満ち満ちていて、癒し効果は抜群で、その中でも気の置けない親友としての距離感が心地よい、百道さくというキャラクターおよび、やす子の演技がさらにほわほわとした楽しさをプラスしてくれるのだから。 なお、『きみの色』メインの3人は1600人に及ぶオーディションから選ばれており、鈴川紗由、髙石あかり、木戸大聖という若手俳優が、それぞれに秘密を抱えた個性的で愛おしいキャラを好演している。 さらに、見守る立場のシスター役の新垣結衣が、落ち着いた話し方の中にある優しさと、後半で明かされる「秘密」にもつながる、奥行きのある演技にも聴きいってほしい。 <文/ヒナタカ> 【ヒナタカ】 WEB媒体「All About ニュース」「ねとらぼ」「CINEMAS+」、紙媒体『月刊総務』などで記事を執筆中の映画ライター。Xアカウント:@HinatakaJeF
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