炎上騒動をも追い風にする26歳女性芸人が「自分を殺すことに専念」…“新たな挑戦”に注目
そもそもやす子はアニメへの愛情が深い
そんなやす子は中高生時代にアニメをよく観ていたそうで、『きみの色』と同じ山田尚子監督のテレビアニメ『けいおん!』に影響されて高校時代にギターを始めたそうだ。バンドこそ組まなかったものの友達と『けいおん!!』(アニメ2期)の主題歌「GO! GO! MANIAC」を演奏したりしていたこともあったらしい。 さらに、2024年6月に放送されたバラエティ番組『行列のできる法律相談所』では、宣材写真の「手のひらを正面に向けるポーズ」の元ネタが、テレビアニメ『日常』におけるインドネシア語のあいさつ「スラマッパギ」のポーズだったことを明かしており、その『日常』の原作マンガの作者である、あらゐけいいちの直筆イラストとメッセージが贈られたこともあった。 やす子は間違いなくアニメが好き、いや愛情があるからこそ、前述したように「自分を殺す」と表現するほどに自分を抑えた、それでいて劇中の優しく穏やかな「百道さく」をこれ以上なく的確に演じることができたのだろう。
炎上騒動に巻き込まれた現実があるからこそ……
やす子は、最近では炎上騒動に巻き込まれてしまうも、本人の人柄と、その時々の対応を持って、好感度を保ち続けて……いや、もはや好感度は天井知らずとなっている。 フワちゃんのX(旧Twitter)での暴言に対する、「とっても悲しい」のシンプルかつ本質が伝わってくる投稿や、その後「めちゃくちゃ許しています」「明るい言葉を発信したい」などといった前向きな姿勢も称賛されている。はたまた、「何も言わなかったら→許してない!最低!許しまーす!→許すな!最低!なんでやねーーーん!!!」と、事実と異なる記事や悪質なリプが寄せられたことさえも、正論そのもので納得ができるギャグへと昇華したこともあった。 24時間テレビでは、昨年の寄付金の着服の報道をはじめ、台風の接近により競技場内のコースを走らせること、そもそものチャリティー番組としての欺瞞的な要素など、多数の批判がネット上に溢れかえることになったが、もちろんやす子本人への批判はほとんどない。 それどころか、炎上騒動の中でも「ただひとつ信じられる存在」のように、好感度は止まらない。やす子がそれまで培ってきたイメージと、そのマラソンそのものの奮闘の相乗効果に加えて、24時間テレビへの批判もむしろ追い風になったのだろう。