トッテナム、ベンタンクールへの出場停止処分“軽減”を求め控訴…ソン・フンミンに対する人種差別的発言が波紋
プレミアリーグのトッテナムが20日、ウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールに対する出場停止処分への控訴を発表した。 ベンタンクールは今年6月、母国のテレビ局『CANAl 10』内の人気番組『Por La Camiseta』に出演。ユニフォーム交換に関する話題を振られた際、「彼らは皆顔がそっくりだから、(渡すユニフォームは)ソニー(※ソン・フンミンの愛称)の従兄弟のものかもしれないよ」と発言した。このコメントがSNS上で広まり、ベンタンクールは大炎上。人種差別的な発言だとして各方面から非難を浴びた。 その後、ベンタンクールは自身のインスタグラムでソン・フンミンに謝罪。韓国代表ストライカーも謝罪を受け入れたことで、事態は収束するかに思われた。しかし、イングランドサッカー協会(FA)はこの騒動を問題視。ベンタンクールの発言がFA規則E3.2にて定義された「極めて悪質な違反」に該当する可能性があるとして、9月に同選手の告発に踏み切っていた。 FAはベンタンクールの発言について、「不適切な行動や暴言、侮辱的な言葉によってゲームの評判を落とした」ことによるFA規則E3.1への違反であるとした上で、「国籍や人種、民族的起源への言及」を含む内容であることからFA規則E3.2の「悪質な違反」にも該当すると改めて強調。同選手に7試合の出場停止と10万ポンド(約1970万円)の罰金処分を科した。 そんななか、トッテナムはクラブ公式サイトで、「今週初めに出されたFAによるロドリゴ・ベンタンクールへの出場停止処分の期間に対し、クラブが控訴したことを報告する」と声明を発表。「独立規制委員会によるロドリゴへの有罪認定を受け入れる一方で、その後の制裁は厳しいものであると考えている」と異議申し立ての理由を明かしつつ、「控訴審が行われる間、ロドリゴは国内大会への出場停止処分を継続し、クラブはこの期間中にこれ以上コメントすることはない」と説明している。
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