「人生これで終わりね」とまで非難された18歳の決断は正しかった 西村ゆか語る「キャリアを積む覚悟」
(注:免疫バランスが崩れるために、涙や唾液を作る臓器を中心に炎症が生じる。そのため倦怠感などさまざまな症状が発症する) ゆかさん:病名がわかるまでは、自分がだらしがないからなのかなって悩んでいました。だから、病名がわかってすごく安心しましたね。 シェーングレン症候群って、暖かい時期と寒い時期でまったく体調が変わるんです。寒い時期はめまいもするし、疲れやすい。おまけに手足に痺れも出てくるので、そういう不調が出てくると、メンタルにもよくない影響が出やすくて。気持ちが塞ぎがちになったり、普段なら悪い方向に考えないことをよくないふうにとらえてしまったり…。だから、すっかり冬が嫌いになってしまいました(苦笑)。フランスもようやく暖かくなってきたので、少しずつ体調もよくなってホッとしています。
── どのように体調不良と向き合って過ごしていますか。 ゆかさん:近頃は執筆の仕事も増えてきて、徐々に自分のペースでできるようになってきたので、体調の影響が出にくい天気のいい日とか日中に仕事をすませるようにしています。逆に、寒くて天気がどんよりした日は、あきらめて仕事はしない(笑)。そうやって割りきれるようになったので、むしろ今はワークライフバランスが取れているかもしれません。 PROFILE 西村ゆかさん
1978年生まれ。東京都出身。インターキュー株式会社(現GMOインターネット株式会社)、ヤフー株式会社を経てWebディレクターとして独立。2015年よりフランス在住。著書に『だんな様はひろゆき』(朝日新聞出版)、『転んで起きて』(徳間書店)。X(@uekky)で日々の気づきを積極的に発信中。 取材・文/池守りぜね 画像提供/西村ゆか
池守 りぜね