「人生これで終わりね」とまで非難された18歳の決断は正しかった 西村ゆか語る「キャリアを積む覚悟」
匿名掲示板『2ちゃんねる』の開設者でもあり、その発言が世の注目を集める西村博之(ひろゆき)さん。その妻・西村ゆかさんは、家庭の事情で大学進学せず働く選択をし、当時新進気鋭だったIT業界へ。学歴コンプレックスに苛まれつつもひたすら努力してきたことを著書『転んで起きて 毒親 夫婦 お金 仕事 夢 の答え』(徳間書店)でも語っています。当時を振り返り、今思うことは。 【画像あり】美男美女夫婦ですね!ひろゆきさんと純白のウェディングドレス姿に身を包んだゆかさんのツーショット写真 ほか(全10枚)
■進学校に通う“こじらせ女子”だった ── ご両親のギャンブル依存や離婚なども経験されたそうですが、どのような学生時代を過ごしましたか?
ゆかさん:めちゃくちゃな家庭だったのに、親の見栄もあってか、私は私立のいわゆる進学校に通っていて。周囲には裕福な家庭の子が多かったから、自分の家庭環境をクラスメイトに理解してもらえるとは思っていませんでした。でも、10代特有のこじらせがちな部分もあって(笑)、“全部ひとりで頑張らなきゃいけない自分って、なんてかわいそうなんだろう”という思いも抱いていましたね。 キャピキャピしている部分もあったんですが、内面はドロドロしているというか…。もっと子どもらしく振る舞えて、“実は大変で困っている”って周りに言えたら、もう少しラクだったかもしれません。
── そのこじらせのせいでしょうか、周りの人にきつく当たってしまう時期もあったとか。 ゆかさん:20代前半くらいまではまったく無自覚でした。周りの大人と円滑に物事を進めるために、むしろ外面はよかったし(笑)。その反動だったのか、恋人など身近な人に対して、何かにつけてきつい言い方で攻撃していたんですよね。ひろゆき君に対してもそうでした。彼とはもう20年来のつき合いですが、ずっと私の毒舌を穏やかかつ冷静に受け止めてくれたんです。それで徐々に「こんな言い方をしたら相手を傷つける」ということがわかってきた気がします。
■「大学なんて行かない、キャリアを積む」と18歳で決めた ── 大学進学をあきらめて、働き始めたとのことですね。どうしてその決断をされたのでしょうか? ゆかさん:高校を卒業した時点で、大学には進学しないつもりでした。でも浪人生のように過ごしていた1年間は、なんだかんだ迷いや葛藤を抱えていて。親戚や友人のお母さんから“学費を払ってあげるから、大学に行きなさい”って言われたこともありました。 でも、私がやりたいことはデザインの仕事だってはっきりしていたし、大学に行かないとできないわけじゃない。先に実務で経験を積んでいったほうがキャリアになるだろうと考えたんです。