『タコの価格高騰』その背景に「不漁」そして「円安」による買い負けも ”庶民の味”がマグロ並みで「タコ大好きなんだけど買えないよね」
東北放送
庶民の味として親しまれているタコの価格が高騰しています。これから年末年始にかけても需要が高まることが予想されるタコ。値上がりの背景を取材しました。 【写真を見る】『タコの価格高騰』その背景に「不漁」そして「円安」による買い負けも ”庶民の味”がマグロ並みで「タコ大好きなんだけど買えないよね」 ■「東の志津川」でも不漁 宮城県南三陸町志津川。マダコが連日、水揚げされています。志津川湾は質の良いタコが水揚げされることから「西の明石、東の志津川」と呼ばれる名産地です。 しかし、この日の水揚げは677キロで、豊漁だった去年の同じ時期より1トン以上、少なくなりました。 県漁協志津川支所 高橋義明課長: 「昨年の半分くらいですね、水揚げ量は約半分くらいで推移している」 一方、この日の取引価格は1キロあたり1823円。去年の同じ時期に比べ300円以上高くなりました。 ■スーパーではマグロと同じ値段 南真央記者: 「スーパーの鮮魚コーナーです。新鮮な刺身がずらりと並びますが、中でもこちら。ぷりぷりの触感が人気のタコの価格が今年は値上がりしています」 仙台市内のスーパーでは、志津川産のタコは100gあたり398円。インド洋産のマグロと同じ値段で販売されていました。 買い物客: 「高いね。マグロより高いね。うちタコ大好きなんですけど、買えないよね」 総務省・小売物価統計調査によりますと、仙台市のタコの小売価格は去年に比べて67円上がっています。なぜ値上がりが続いているのでしょうか。 ■背景に「円安」による買い負けも みやぎ生協セラビ幸町店水産担当 谷山陽紀さん: 「モーリタニア産と国産のタコの不漁が続いている。ヨーロッパだとタコの需要が高まって、海外産、国産とも引き合いが強まっていて、どちらも値上がりしているという状況ですね」 世界的な需要の高まりに加え国内外でのタコの不漁、それに「円安」による買い負けが価格高騰に拍車をかけているといいます。年末年始に向けてさらに需要が高まることが予想されるタコ。”庶民の味”はこのまま高級食材となってしまうのでしょうか…。 取材した店では、仕入れ値が上がり海外産と国産の価格差が無くなってきているため国産に切り替えているそう。
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