【阪神】国内FA行使の原口文仁が残留を発表「タイガース、ファンのために駆け回りたい」
阪神は12日、国内FA権を行使していた原口文仁内野手(32)が、残留すると発表した。近日中に会見が行われる。原口は球団を通してコメント。「このたび、来季も阪神タイガースでプレーさせていただくことを決めました。今まで通り、タイガースのため、ファンの皆さまのためにタテジマのユニホームを着てグラウンドを駆け回りたいと思います。今後もよろしくお願いいたします」と待ちわびたファンに語りかけた。これで今季FA権を取得し行使せずに残留した糸原と坂本、行使したが残留を決めた大山を含めて全4選手が来季も阪神でプレーすることに決まった。 【写真】残留を発表した原口文仁 09年ドラフト6位で阪神に入団した原口は、来季がプロ16年目。この2年間はほぼ代打専任となり「もっとゲームに出たい、スタメンから勝負したい気持ちが強かった。純粋に打席に数多く立って、貢献したい」と権利の行使を決めていた。一方で、高卒で15年を過ごした阪神への愛着が強かったのも事実。「人生で1回あるかないかの大事な権利。これも1つの経験だと思う」と期限を設けずに熟考を続けてきた。19年1月に大腸がんの手術を受け、丸5年がたった今年1月に完治を告げられた。また甲子園で大歓声を浴びる。背番号94は猛虎のユニホームで再び戦うことを決めた。 ◆原口文仁(はらぐち・ふみひと)1992年(平4)3月3日生まれ、埼玉県出身。帝京3年夏の甲子園で準々決勝進出。09年ドラフト6位で阪神入り。12年オフ育成選手となるも、16年シーズン中に支配下復帰。同年107試合に出場し、11本塁打と活躍を見せた。18年の代打23安打は、球団シーズン最多タイ。通算548試合、273安打、29本塁打、150打点、打率2割7分2厘。182センチ、95キロ。右投げ右打ち。