今年、福島県内で好調なインバウンド。県内に宿泊した外国人は、9月の時点ですでに去年1年間を上回っています。そうした中、シンガポールから訪れた観光客が、冬の会津で素敵なサプライズに臨みました。 【写真を見る】冬の会津でプロポーズ…シンガポール人カップルがサプライズ　県内インバウンドは過去最多　福島 和服姿で写真撮影をする一組のカップル。シンガポールに住むアーネスト・モクさんとエスティー・タンさんです。2人は、郡山市のフォトスタジオの協力のもと、県内の観光地でさまざまな写真を撮ろうと、11日から福島県内を訪れています。 12日の撮影は、下郷町の湯野上温泉駅から始まりました。シンガポールの都会育ちだという2人。駅のノスタルジックな雰囲気や、時折舞う雪に感激した様子で、撮影は順調に進みます。 そして、最後は、アーネストさんからのサプライズで、プロポーズが…。 アーネストさん「空気も澄んで、綺麗な景色の中でプロポーズできてよかった」 ■雪景色が魅力　県内インバウンドは過去最多 今年、県内のインバウンドは非常に好調です。県によりますと、9月までに県内の宿泊施設を利用した外国人の数は延べ21万人あまりで、去年1年間の利用者をすでに上回り、統計開始以来、最も多くなっています。 国・地域別では台湾からの観光客がおよそ半数を占めていて、鶴ヶ城や大内宿などが人気だといいます。 2月ごろまですでに宿泊の予約でいっぱいだという大内宿の民宿「本家扇屋」。女将の浅沼喜惠子さんは、1年の中でこの冬がインバウンド客が最も多いと話します。 扇屋・浅沼喜惠子さん「海外のお客さんは、雪を見に来るお客さんが多い。喜んで泊まって帰っていく」 アーネストさんたちも、普段見ることのない雪景色は大きな魅力だと話していました。 アーネストさん「特に雪が降っているのが印象的だった。特別な思い出になった」 2人にとって「福島」は特別な場所になったようです。