年齢とともに扱えるモノの量も限られる。エネルギーがある今のうちに生活を立て直す!自分ファーストの〈小さな暮らし〉とは?
セールで買った洋服、安さ重視で買ったインテリア…気がつくと家の中がモノで溢れてしまっていませんか?小さな暮らしをすすめるミニマムリッチコンサルタントの横田真由子さんいわく、「上質なものを少しだけ持つ軽やか暮らしで、人生がより素敵になる」とのこと。より自分にあったライフスタイルの魅力とは――横田さんの著書『本当に必要なことはすべて「小さな暮らし」が教えてくれる』より一部抜粋してご紹介します。 【書影】より自分にあったライフスタイルへと仕立て直す方法について紹介『本当に必要なことはすべて「小さな暮らし」が教えてくれる』 * * * * * * * ◆自分ファーストで持ち物を決める 本社がイタリアのブランドで働いていた私は、当時、イタリアの高級家具に憧れていました。 ガラス天板の大きなリビングテーブルや、天井の近くまである高さのスタンドタイプのランプなど、頑張って手に入れたものの、結局、それらは手放すことになりました。 ガラス天板のリビングテーブルは、狭い部屋でも圧迫感がないと思っていましたが、大きくて扱いづらく指紋も目立つため、私のイライラの原因となっていきました。 そして、照明は、地震のたびにゆらゆらと揺れるため、危険を感じて落ち着かなくなってしまいました。 それからというもの、家具は腰までの高さのモノ、ひとりでも動かせる重さや大きさのモノが望ましいと思うようになりました。 これは、高齢になってから、大型犬を飼う自信がない気持ちと似ているのかもしれません。 心地良く暮らすには、自分の体力や気力に見合ったサイズを見極めていく必要があります。
◆愛着のあるモノだけに囲まれる暮らし 年齢とともに、エンジンも一回り小さくなった私には、扱えるモノの量も限られてきました。一回り小さくなった自分サイズに、暮らしを仕立て直していきます。 「手入れしてでも、長く使い続けたいモノか?」と、一つひとつのモノと自分のモノサシで向き合っていく必要があります。 モノを所有することは、お金も時間もエネルギーもかかりますから、安易に選んだり、いらないモノや多くのモノを所有することは、生きるエネルギーを吸い取られてしまいます。 まだ充分に、エネルギーがあるいまのうちに、暮らしを仕立て直しませんか。 その基準は、「自分ファースト」でいいのです。 「まわりの人が持っていても私は持たない」「これがいいと勧められてもNOと言える」「誰が何と言っても気にしない」。自分サイズがわかったいまだからこそ、心地良いサイズは、自分だけが知っています。 自分のモノサシで選んだ愛着のあるモノだけに囲まれている暮らしは安心できますし、安心できるベースがあると、心の支えにもなります。 身の回りのモノを小さく仕立て直すことは、自分らしさと自由を獲得することです。 扱いづらいモノは、すっきり手放して、自分ファーストの小さな暮らしを始めましょう。
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