最近、あまり見かけない…CDなのに、CDを圧倒的に超える次世代CD「SACD」が乗り越えられなかった、たった一つの壁
類稀なる高音質で、話題になったネットオーディオ。しかし、割高な価格とダウンロードのわずらわしさから一部のマニアにしか支持されませんでしたが、高音質定額制配信サービスの出現で、大きく変わろうとしています。 【画像】じつは、ネットの配線は苦手…ハードルを劇的に下げる「ネット部分のつなぎ方 ベテランと言われるオーディオ愛好家の中にも、CDやレコードなどの「パッケージメディア(パッケージ音源)」によるオーディオなら知識も経験もあるが、ネットワークが重要になった最近のオーディオに関しては、専門用語の意味もわかりにくいと感じている人もいるかと思います。 はじめてネットオーディオに挑戦するオーディオファンや音楽ファンを対象に、機材の選び方、高音質ストリーミングのセッティング、煩わしいネットの設定などなど、聴き放題の“1億曲ライブラリー”を手にするノウハウをご紹介しましょう。 ※この記事は、『ネットオーディオのすすめ 高音質定額制配信を楽しもう』の内容を再構成・再編集してお届けします。
パッケージメディアは終わってしまうのか
音楽配信の浸透にともなって起きた変化は、レコードやCDなど形のあるパッケージメディアの代わりに、デジタル化された音楽データをインターネット経由で購入し、そのデータを直接再生する方法、すなわち「ネットオーディオ」が急速な広がりを見せたことについて、述べた記事が予想以上に多くの人に読まれました。 CDはデジタル音源を記録するために開発された非常に優れた媒体の一つでありながら、大規模な生産設備や複雑な流通システムをひちようとすることや、店頭在庫にない場合の取り寄せや再プレスが難しい場合の廃盤という入手に関する問題から、2000年前後から、、データ再生に切り替える音楽ファンが増えてきた現状をご説明しました。 また、再生機器についても、ほぼ電気回路だけで製品を構成することができ、ハードウェアとしてのプレーヤーの構成を大幅に簡略化できる「ネットワークプレーヤー」に対して、デジタル信号を読み取る光学ピックアップや、ディスクの回転機構が不可欠で、どちらも高い機械精度が要求されるため、ハードウェアの開発と生産には専門化された技術と規模の大きな設備投資が求められます。 そうしたCDが、パッケージメディアの最終形態になってしまったのか、というと決してそんなことはありませんでした。
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