ケンカが出来る子どもは幸せ? 5人のパパ・つるの剛士流「きょうだいげんかの仲裁方法」
タレントとしてマルチに活躍する一方、保育士資格を持つ5児の父親で“現役大学生”という、つるの剛士さん。多忙な中、2度の育児休暇をとり、積極的に「イクメン」経験を積むと、次は幼児教育の世界に飛び込み、非常勤幼稚園教諭としても勤務。また大学では、こども心理学部で“学び”を継続中といいます。そんな、保育現場も体験されている「先輩パパ」つるのさんに、ご自身の経験や気づきについて語ってもらったり、日々子育てに奮闘しているパパ&ママたちの悩みに「元気が出るアドバイス」をしていただいたりする連載です。 5児の父親・つるの剛士流「寝かしつけのコツ」大家族の入眠ルーティーンとは? 今回は、with class mamaメンバーのゆんぱかさんが、ご自身のSNSに寄せられている、きょうだいげんかと親のかかわり方のお悩みについて、つるのさんに聞いてもらいました。つるの家でされていた介入や仲裁のタイミング、我慢させがちな上の子への心配りや配慮のしかたなどを伺い、参考にしたいと思います。
Q.毎日のように起こるきょうだいげんかを上手に仲裁したい
ゆんぱか:我が家は、7歳(女)、5歳(男)3歳(男)2歳(男)と、年齢が近く、手のかかる時期の子ども4人を子育て中なので、つるの家の5人の子育て事情には興味津々。いろいろなお話を伺って、心の支えにしたいです! つるの剛士:うわあ、それは大変な時期ですね! うちも、子どもの年齢がゆんぱかさんのお子さんと同じくらいの頃は、家の中がひっちゃかめっちゃかで、毎日がいっぱいいっぱいの状態。今振り返ると、ほとんど記憶が飛んでいる時期です(笑)。たまに奥さんと、その頃の写真を見ると「この頃の記憶って、ないよね~」って感じで顔を見合わせて、苦笑しています
きょうだいげんかは“悪”ではない!
子どもの年齢が近いと、成長度合いが微妙な差しかないので、ぶつかることも多いと思います。特に、ゆんぱかさんのお子さんのように、男の子同士の年齢が近かったりするとけんか勃発の頻度が高いでしょうね。 さっきまで仲良く遊んでいたと思ったら、いきなりおもちゃの取り合いでけんかになったり、「たたかいごっこ」で盛りあがっているなと思った数秒後には、ごっこが「本気モード」にヒートアップして、ママのところに泣きながら助けを求めてきたり。「なんで、仲良くできないのかなあ」と、仲裁する親側も辟易してきちゃいますよね。幸い、うちの場合は、長男と次男がひと回りも年齢差があるので、男同士でけんかになることはなく、長男がほぼほぼ“親”のような感覚で相手をしてくれています。でも、友人ファミリーや幼稚園の中での子どもたちの様子を見聞きしていると、親御さんたちの悩みや大変さは理解できます。毎日のことですしね。 でも「きょうだいげんか」って、人との関わり方や社会性を多く学べるものだから“悪”ではないと思うんです。親や先生が仲介に入り、クールダウンしたところで、けんかの原因を聞いてあげれば、お互い何がいけなかったのかを理解できるようになっていくし、あやまること、仲直りすること、相手の言い分を聞くということ、相手の気持ちを想像すること、感情のコントロールのしかた等々、これから社会に出ていくと対人関係で必要になってくる、あらゆることを家庭(園)といった、小さな社会で学ぶチャンスとなっているんです。だから、けんかができる環境があるって、子どもにとって、幸せなことなんじゃないかな。