ケンカが出来る子どもは幸せ? 5人のパパ・つるの剛士流「きょうだいげんかの仲裁方法」
子どもの時に感じた「お兄ちゃんだから」の理不尽さ
ただ、大切な“学びの環境”を上手に回していくには、親の忍耐&努力も必要ですよね。きょうだいげんかの場合、ついつい上の子に注意したり、我慢をさせたりしがちになりませんか? 僕も、「お兄ちゃん」だったので、わかるんです。どう考えたって、弟や妹がわがままを言っているのに、口も力も上をいく兄が頭ごなしに「だって、あなたはお兄ちゃんでしょう」の一言で片づけられてしまう「理不尽さ」を初めて学んだのも家庭ですからね。だから、自分の子どもにはなるべく「お兄ちゃんだから」で終わらせないように意識した……はずなのですが、僕も新人パパ時代は、ついつい長男を厳しめに叱ったり、がまんさせたりしてしまいました。そんな時には、あとから反省も込めて、寝かしつけやお風呂タイムに「ごめんね、パパもちょっときつく言い過ぎたよ。でも、大好きだからね」と、きちんとあやまるようにしていました。 ゆんぱか:こちらの話を理解してくれる上の子に、ついついがまんさせてしまうことはありますよね。子どもが多いとひとりひとりと向き合って過ごす時間が足りないなと悩むことも……
スペシャルデーを設けてパパやママを「独り占め」できる時間を作ろう
わかります! 僕はいつもなにかと我慢をさせてしまう長男には「スペシャルデー」をもうけて、二人だけでお出かけをしたり、買い物に行ったりして「パパを独り占め」できる時間を作って「君はパパやママにとって、大切な存在なんだよ」ということを、きちんと伝えるようにしていました。 僕も、父と二人だけで出かけたことや話したことは、いつまでも幸せな思い出となって残っているので、わが子にもそんな時間を作りたいと考えていたのですが、このスペシャルデーは、子どもが「安心」を得るためにもいい時間だったなあと感じています。 一日を使うとまではいかなくても、赤ちゃんや下の子がお昼寝をしているときに「いつも、お兄ちゃんをしてくれてありがとうね。ママ、すごく助かっているよ」って、ふたりだけでおしゃべりしながら“ないしょのおやつ”を食べるだけでも「特別感」があって、気持ちが落ち着くのではないでしょうか。 ゆんぱか:うちでも独り占め時間やスペシャルデーを実践して、子どもたちに大切に思っていることを伝えたいと思いました。つるのさんが実践している、けんかしたことが子どもたちにわだかまりを残さない、仲裁の仕方があれば教えてもらえますか? つるの剛士:根気がいることですが、子どもを落ち着かせ、話を聞くことから始めてみましょう