【プレミア12】台湾に決勝完敗の井端ジャパン 侍ナイン「監督一人の責任じゃない」
野球の日本代表・侍ジャパンは24日に行われた「プレミア12」決勝(東京ドーム)で台湾に0―4の完封負けを喫し、大会連覇を逃した。国際大会の連勝が「27」でストップ。台湾とは今大会3度目の対戦で、初めての敗戦となった。 【写真】表彰式で何とも言えぬ表情の井端監督 スーパーラウンドで3試合連続2ケタ安打と好調だった打線が、この日は沈黙。台湾のエース・林昱珉の前に4回1安打と封じられ、その後も相手リリーフ陣を攻めきれなかった。試合後、井端弘和監督(49)は「負けたのはすべて私の責任」と敗因を一身に背負い込んだ。 選手らは試合後、準優勝に終わった悔しさを共有した。不動の3番を託された辰己涼介外野手(27=楽天)は「井端さんを胴上げできなかったのは本当に悔しい。こんだけ悔しい気持ちになるとは思わなかったです」と唇をかみ締め、信頼関係を築いた指揮官の胸中を慮った。 また、リードオフマンを担った桑原将志外野手(31=DeNA)は「監督が『負けたのは自分の責任』と言いますけど、選手の責任でもある。監督一人の責任じゃない。みんなが悔しい思いを持っている」と言葉を絞り出した。今秋の「日本シリーズ」で新記録の5試合連続打点を挙げてMVPに輝いた31歳。「国際試合で自分の力のなさが十二分に分かりましたし、そこに対応できなかった自分に力がないということが分かった。その借りを返すという気持ちじゃなくて、もっと成長して、こういう大きな舞台で戦える選手になりたいなって思いました。まだまだ実力不足。もう本当にそれに尽きます」と続け、内に秘めた偽らざる思いを吐き出した。 「2位だから、こういう悔しさを経験できた」(辰己)。1年4か月後に開催されるWBCへ、誇りを取り戻す戦いが始まる――。
東スポWEB