なにわ男子、悲願のアジアへの扉開けた 初アジアツアーが台湾で開幕 「我們是浪花男子(僕たちがなにわ男子です)!」
アイドルグループ「なにわ男子」の初アジアツアー「Naniwa Danshi ASIA TOUR 2024+2025 '+Alpha'」が11月30日と12月1日に台湾・台北アリーナで開幕した。最新アルバム「+Alpha」を引っ提げ、6月から10月にかけて開催した国内ツアーの公演内容をアジアツアー仕様へアップデートさせたステージ。全30曲を披露し、悲願だったアジアへの扉を開いた。 観音開きになったステージのメインモニターの中から長尾謙杜(22)がアジアツアーのためにプロデュースした黒地にメンバーカラーの装飾が施した新衣装で登場すると、1万1000人のなにふぁむ(ファン)が大歓声で迎えた。 「我們是浪花男子(ウォー・メン・シ・ランホァナンジ=僕たちがなにわ男子です)!」
1日の公演では、道枝駿佑(22)が現地語でのあいさつに続き「今から、俺たちがスペーシーでスペクタクルでスペシャルなライブを始めるから!」とシャウト。「NEW CLASSIC」でオープニングを飾った。高橋恭平(24)は「盛り上がる準備できていますか? 会いたかったですか? 我愛你們(ウォ・アイ・ニー・メン=愛してます)!」と甘い言葉でハートを射抜いた。
2018年の結成から6年間のなにわ男子の歴史を凝縮した公演内容になっており、国内公演でも話題となった、グループ初挑戦となるユニット曲や「I Wish」「サチアレ」などのシングル曲、関西ジュニア時代から長く愛される「ダイヤモンドスマイル」などをパフォーマンス。本編ラストの「初心LOVE(うぶらぶ)」では歌詞の一部を現地語に変えて歌い、ファンを喜ばせた。MCでは全員で台湾の夜市に行ったことを明かし、西畑大吾(27)は空心菜の炒め物、藤原丈一郎(28)はスイーツの地瓜球(ディーグゥアーチョウ)を堪能したという。射的にもチャレンジし、道枝がにおいが強烈な臭豆腐を罰ゲーム的に食べることになったが「おいしかった」と涼しい顔で述懐していた。 終盤でそれぞれが現地語でしたためた手紙を朗読。大西は「また台湾に帰ってきます。なにわ男子とみんなの約束です。それまで待っててね!」との趣旨でカムバックを誓い、長尾は「海を渡って僕たちの音楽がみんなから愛されていて、今日の思い出は一生大切にします」と感謝。リーダーの大橋和也(27)も「これからも日本から台湾に愛をたくさん届けます。だから、台湾からたくさんの愛を届けてください。たくさん受け止めます!」と読み上げた。 今後は来年1月11、12日に韓国・ソウルのインスパイアアリーナで3公演、同25、26日に香港のアジアワールド・アリーナで2公演を開催予定。大阪・関西万博が地元で開催される25年も、なにわ男子は世界を舞台にさらなる飛躍を目指す。 ◇大橋和也、〝お尻プリンプリン〟披露 メンバーは11月28日早朝に羽田空港から台湾へ。松山国際空港の到着ロビーには、応援うちわやメッセージボードを手にした約600人の〝現地なにふぁむ〟が待ち受けていた。悲鳴のような大歓声の中、メンバーは熱烈な歓迎を受け笑顔で手を振り、ファンをバックに記念のフォトセッションを行った。 その後、現地メディアに向けた会見を開催。7人それぞれが簡単なあいさつをした。大橋は自己紹介の「プリン食べすぎてお尻プリンプリン」を現地語に訳して披露。藤原は現地語と日本語を交えて「ハオツー! 三杯鶏(サイベイジー)、イチバーン!!」と大好物の中華料理をアピールした。 人生初海外となった高橋は「イミグレ(入国審査)を通るのが楽しかったですね。人生初パスポートを使えた瞬間だったので。いい経験になりました」とニッコリ。メンバー全員が20代になった今の目標について問われると、長尾は「毎年アジアツアーを回れるような大きなグループになれたらいいですし、日本でももっともっと活躍できるグループになれたらいいなと思います」と答えた。
中日スポーツ