直近10戦1勝の苦境で臨むダービー…グアルディオラ「前に進み、努力を続ける。これが我々がやらなければならないことだ」
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が、バウンスバックを期すホーム開催のダービーに向けて現状のチーム状況を語った。 現在、多くの離脱者や長年に渡る過密日程を戦ってきた勤続疲労によって深刻な不振に陥るシティ。前々節はノッティンガム・フォレストに完勝し、公式戦8試合ぶりの白星を挙げたが、直後のクリスタル・パレス戦はドロー、直近のユベントス戦は0-2の完敗と、直近の公式戦10試合でわずか1勝と泥沼の状況が続く。 対戦相手のマンチェスター・ユナイテッドはリーグ連敗中と、ルベン・アモリム体制移行による生みの苦しみを味わっている状況だが、チーム状態の悪さは今回のホームチームが勝っている印象だ。 そんな状況で臨む今回のダービーマッチに向けてスペイン人指揮官は、現在の自分たちがベストとはほど遠い状況にあることを認めながらも、最終的にチームがベストを取り戻し、この厳しい時期をポジティブに振り返ることができると主張している。 「我々はこれまでベストだった」 「今、我々が最高でないのは、プレーヤーがいないからだ。そうでなければ、リバプールに迫っていただろう。我々がこれまでやってきたことがどれほど難しいことかがわかるはずだ。そして、復活したとき、我々はあの瞬間を忘れないだろう。なぜなら、我々はそれを望んでいるし、それをやっているからだ」 「我々には守備にソリッドさがないし、負けすぎた。そうなると、批判は当然だが、その理由を理解しなければならない。それには練習が必要だが、それはいつやればいい? 通常、試合があって、翌日は回復の時間で、それまでプレーしていなかったプレーヤーは7、8人いる。だが、私の場合は1人だけだ」 そういった苦境を踏まえ、指揮官はここ最近チームに対して、より批判的なファン・サポーターに対して、苛立ちを重々理解しながらもチームを後押ししてほしいとサポートを求める。 「このチームの魂と精神はそこにある」 「プレーヤーがこのような(過酷な)状況で走り、戦う姿を見て、私は彼らに申し訳なさを感じている。そしてもちろん、ファンの皆さんも悲しんでいるかもしれない。それは理解できる。我々はそれに慣れていないのだから」 「ただサポーターの皆さんに、最後まで応援してほしいと呼びかけたい。我々のプレーヤーは最後まで応援するに値するからだ。彼らがこのような状況で戦うためにやっていることは信じられないことだ。 「人生ではベストを尽くしたいし、私もベストを尽くしたいが、それができないともっと落ち着かなくなる。人間はみんな同じだ。監督として、私は人々、プレーヤー、クラブを応援するサポーターに対する責任をより気にしているし、うまくやりたいと考えている」 「何ができるかについてもっと考える。過去数週間、結果で状況がどうなっているかを感じている。我々のプレーには本当に満足しているし、自分のキャリアでやってきたことには一定の自信があり、いつ良いプレーをするか、そうでないかがわかる」 「もっとシュートを打たないといけないし、ミスも減らさないといけない。だが、試合はそこにある。自分たちの不振の理由はわかっている。だから前に進み、努力を続ける。これが我々がやらなければならないことだ」 なお、シティはディフェンスラインに多くの離脱者を抱えており、今回のダービーでは[3-4-2-1]へのシステム変更の可能性を含め、苦境打破を狙う戦術家の采配にも注目が集まるところだ。
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