図書館員が選ぶ、この夏一番怖い本 ぞわぞわ、ひやひや、どろどろ、びくっ
この夏休み、どんな本を読んだだろうか。涼しくなれるような怖い本はあっただろうか。図書館員が選ぶ「こわいほん大賞」(日販図書館選書センター主催)が発表された。「ぞわぞわ部門」第1位に輝いたのは、『鬼遊び 鬼よぶわらべ歌』(廣嶋玲子著、絵・おとないちあき、小峰書店)だった。 「こわいほん大賞」は、毎年12月に開催している「図書館員がえらぶ 選書センター大賞」のスピンオフ企画。学校図書館では怖い本の人気が高く、選書センターへ来場する司書からも問い合わせが多いことから、今回初めて怖い本に特化した賞を開催した。暑い夏にぴったりの怖い本 92冊がノミネートされ、「ぞわぞわ」「ひやひや」「びくっ」「どろどろ」という4つのカテゴリー別に大賞を決定した。 上記の本については、「鬼やわらべ歌、お面、着物など、“昔”を思わせるモチーフってなんだかそれだけでこわい。異様にこわい」という投票コメントが寄せられている。また、「ひやひや部門」の1位は『学校ななふしぎ』(斉藤洋著、絵・山本孝、偕成社)。「びくっ部門」1位は『いるの いないの』(京極夏彦著、絵・町田尚子、東雅夫編、岩崎書店)。「この本を読むと完全に声が静まり、息も浅くなります」というコメントが。そして「どろどろ部門」1位は『変な家』(雨穴著、飛鳥新社)。 まだまだ続きそうな暑さ。未読なら1冊選んで開いて見ては。