あべの、あまがさき両キューズモール大規模リニューアルへ
あべのキューズモールなどを運営する東急不動産と東急不動産SCマネジメントは4日、「あべのキューズモール」および「あまがさきキューズモール」で開業後初となる大規模なリニューアルを来春から始めると発表した。期間は来年夏までの予定。同社は「地元の方の利便性を高めるのと同時に、多世代の方が楽しめる施設としたい」などと話している。
「SHIBUYA109 ABENO」もリニューアル
同社などによると、今回のリニューアルで、あべのは約250店舗の4割にあたる約100店舗を、あまがさきは約140店舗の4割にあたる約60店舗を段階的に改装、または移転などを行い、リニューアルオープンを目指していくという。 また、あべのは核となるテナント「SHIBUYA109 ABENO」もリニューアルをはかり、子供の遊び場「キューズランド」を新たに導入するという。 一方、あまがさきでは阪神百貨店の2階部分を専門店ゾーンに拡張し、大型店が入店予定となっており、昨年先行オープンした「キューズランド」の周りにキッズ向けの店舗を集積したファミリーゾーンを形成するなど、ファミリー・親子3世代で利用できる環境を整備していく予定となっている。
あべの、あまがさき共に2014年度は売上過去最高
あべのは、2011年4月に「あべのマーケットパーク・キューズモール」として開業。2014年度の売上は約451億円、来場客数は年間約2810万人を記録。あまがさきは、2009年10月に「COCOEあまがさき緑遊新都心」として開業。2014年度の売上は約226億円、来場客数は年間約1308万人を記録している。 あべの、あまがさき共に昨年度は過去最高を記録しており、このリニューアルによって「わかりやすさ、見やすさを追求した館内サインや照明などを採用し、より快適な空間を提供することでお客様の回遊性を高め、長く滞在いただける施設づくりを行いたい」としている。 今回のリニューアルの一報を受け、あべのキューズモール近くに住むという同区の女性(34)は「今でも楽しめているけど、子供が遊べる場所ができるというのは魅力ですね。そうした変化があるというのは買い物をする立場からしても、飽きが来なくて助かる」などと話していた。