【Q1】永久脱毛って永久なの?
何やら脱毛が盛り上がっている昨今。はたしてオヤジは体毛を放っておいてOK? 気になるけれど、脱毛とどう向き合えばいいのか、わからないことだらけ。そこで、男性専門の「ゴリラクリニック」の稲見文彦総院長に、脱毛の疑問に答えていただきました。
A.レーザーを3回照射して6カ月後に67%以上の毛が減った状態を維持できれば、“永久脱毛”
空前の脱毛ブームかもしれない昨今。気づけば道行く若者のスネはツルツル、これまで女性向けだった脱毛サロンやクリニックの広告にも、ぐっと男性向けが増えたような……。とはいえ、体毛を野放しにしてきたオヤジ世代にとっては、何が何やら実際わからないことだらけ。そこで、脱毛にまつわる疑問を掲げ、男性専門の総合美容クリニック「ゴリラクリニック」の稲見文彦総院長を訪ねました。
── 永久脱毛をすると、永久に毛が生えないんですか? 先生 永久脱毛の施術をすれば、それこそ永久に1本も毛が生えてこなくなるイメージを、皆さんもちますよね? 実は一概にそうとは言えないんです。
日本では明確な定義がないのですが、FDA(アメリカ食品医薬局)によると「レーザーを3回照射後、6カ月経過した時点で67%以上の毛が減っている状態を維持できるのが永久脱毛」と定義されています。毛が0本になるとは表現していないんですね。 つまり何回かレーザーを照射すると、もともとあった毛の量がだんだん減っていき、減った状態が維持されるというのが、永久脱毛の定義なんです。だから最近は、間違ったイメージを払拭するために、永久脱毛ではなく、「長期的減毛」という言葉も使っているんです。 クリニックの医療レーザー脱毛とエステの脱毛は、よく比較して語られますが、エステでできる脱毛は永久脱毛の定義に当てはまりません。毛は減りますが、減った状態が維持されず、またもとに戻ってしまうのが、いわゆるエステの脱毛です。
── では永久脱毛に迷っていたら、まずはエステで受けてみるのも手なんですね? 先生 そうですね。例えばヒゲ脱毛の場合、「ヒゲが減ってよかった」と思うか「やっぱりヒゲがあったほうがいい」と思うか、その判断をするためなら、エステの脱毛もアリです。「また毛を生やしたくなったらどうしよう」と迷っている方は、減ってしまった毛をもとに戻せない医療脱毛を最初に試すべきではないのかもしれません。 ── 医療脱毛とエステの脱毛の違いはなんですか? 先生 簡単に言うと、毛のみ、毛の周辺にのみにダメージを与えるのが医療レーザー脱毛。それに対してエステのフラッシュ脱毛は、毛以外にも広範囲にダメージを与えてしまうんです。効果を出そうと無闇にパワーを上げてしまい、毛は抜けても周囲が火傷のような状態になることも。そういったリスクも踏まえて、どちらを選ぶか考える必要があると思います。