ゴミ出しルールを守らない外国人とどう付き合えばいい?【動画で学ぶ】
● 優れたコメディは観客にヒントを与える この手のネタが受けるのは、誰もが心のどこでは差別的だとは思いつつも「それってあるある!」と思わず笑ってしまうからだ。ステレオタイプをあてはめられた人種の観客達でさえも思わず爆笑したりする。 もちろん一歩間違えばプロとして命取りになりかねない綱渡りのような人種ネタだが、アメリカで最大のマイノリティである黒人コメディアンの多くにとっては十八番である。黒人コメディアンたちは、他の人種の批判に終わるのではなく、時に自分たちに向けた、自虐的なユーモアもうまく使っている。 そして、優れたコメディアンは、ステレオタイプを笑いに昇華することで白人の基準で作られたアメリカという国の矛盾を突くなどして、観客に考えるヒントを与えたりもしてきた。 そうした中、このところ活躍が目立つのがアジア系のコメディアンたちである。彼らがもたらす笑いには、同じアジア人である私たちも学べるところが多い。例題として、「アメリカのカネ持ちの自慢話」を具体的に見てみよう。 最近、日本でも知名度が上がっているジミー・ヤン(Jimmy O. Yang)は、中国系アメリカ人のスタンドアップコメディアン・俳優だ。香港生まれで14才の時に家族とアメリカに移住した。
● ジミー・ヤン珠玉のコメディで学んでみよう 今回は白人、黒人、アジア人が、それぞれカネに関して自慢をする際の違いを、ジミーがステレオタイプを使って笑いのネタにする様子を見てみよう。もちろん、生きた英語の勉強にもなる。 なお、英語の自動生成字幕で音声認識ができていない部分がところどころに見られるので、重要な部分のみ書き出しておく。 【0:54】… my black friends or even like rappers, right? They love to brag, they’re… 僕の黒人の友達、あるいはラッパーなんかとかでもさ、な?彼らは自慢話が大好きなんだ… 【1:24】We love to brag about how little money we spent on some shit, because the art is in the savings. 僕ら(アジア人)は、ある物をどれだけ少ない金額で買ったかを自慢するのが大好きなんだよ。節約の芸術ってわけさ。 【1:37】 Guess how much? いくらだったと思う? 【1:41】Yeah, that’s our people. そう、それがアジア人ってものなんだな。 加えて、文化背景や英語面での解説を付けておこう。 【0:37】… I’m like, Okay, Katie, I see your life. で、僕は、ケイティ、君の暮らしぶりが分かったよ、なんちゃってさ。 →Katieは、イギリス系統の名前でいかにも白人っぽい女性名。 【0:57】This car, 80 thou. この車、8万ドルだぜ。 →thou はthousandの略。