30代・40代も要注意! “若年性老害ゴルファー”にならないためには? 4つのチェック項目あなたは大丈夫!?
コミュニケーションの基本、あいさつと協調性を見直すこと
若年性老害ゴルファーにならないためには、ラウンド経験を通して見聞を広げる、自分本意な言動をとらないことが大切だといえそうです。では、具体的に何を心がけたらいいのでしょうか。 「生き方や考え方を変える…という大きなことではなく、コミュニケーションの基本であるあいさつと協調性を見直すことから始めてはいかがでしょうか」 「まず、朝ゴルフ場で会った時とスタート前は、同伴者に笑顔できちんとあいさつをして良い関係を作りましょう。ここがうまくいかないと感じの悪い人、無愛想な人、偉そうな人などと思われてしまうからです。相手が上の世代だったら『何かあったら言ってやろう』と思うかもしれませんし、下の世代だったら一日中話しかけてこないし近づいてもこないかもしれません」 「あいさつの延長として、できれば前の組の人を『いってらっしゃい』と笑顔で送り出し、後ろの組の人には『いってきます』と声をかけましょう。前後の組とは1日ずっと関わることになります。ほんの一言ですが、声をかけることでお互いの気持ちをほぐす効果があり、スムーズな進行に一役買ってくれます」 「また、プレー中は同伴者に対してぶっきらぼうな言い方や命令口調は決してせず、みんなで乗り切る姿勢を持って話すことが大切です。英語の表現ならDon’tではなく、Let’sを使って提案するのです。例えば、前の組がフェアウェイにいるのに打とうとしている人には『まだ打てません』より『前のカートが動き出すまでもう少し待ちましょうか』、のんびり気味の人には『スロープレーです!』より『少し空きましたね、前の組に追いつきましょうか』。主語がYouではなくWeになることによって、私もそうしますという意味合いになり、連帯感や気遣いが相手に伝わります」 「また、人からミスを指摘された時は『そうでしたか、失礼しました』『はい、そうします』『ありがとうございます、私はこうしますね』というように、相手の言い分を聞いたり受け入れたりしてから返事をし、そのあとに自分がどう対処するかを示すことが大切です」 これらの秘訣を頭に入れておくと、冒頭のやりとりを次のように変えることができるのではないでしょうか。 A「ここでのアプローチ練習は禁止です」 B「そうでしたか、失礼しました」 A「アプローチ練習場はあちらにありますよ」 B「ありがとうございます、そこへ行ってみます」 ちょっとした言い方、返し方によって相手の反応が穏やかになり、雰囲気もよくなります。最近なんとなく人に避けられているなと感じていた人は、職場でも家庭でもゴルフ場でもこの姿勢を忘れなければ、陰で「若いのに老害」などといわれたり、敬遠されたりすることはなさそうです。
野上雅子