家の汚さと借金の額は比例する!? 消費者金融と債務者のリアルを暴く『消費者金融ずるずる日記』
なんというか、妙に身につまされるというか、キチンと部屋の掃除をしようと思ったエピソードでした。 本書では、いろんな人がいろんな理由でお金を借りにきます。ギャンブルのために借りる人もいれば、本当に生活に困って借りに来る人まで、理由は様々です。 皮肉なのは、貸し付けている側の著者もまた、ローンやキャッシングなどで400万の借金を作り、最終的には自宅を手放していること。お金の大切さと怖さが身にしみました。 「ご利用は計画的に」。この言葉の重さがよくわかる1冊です。 【書籍紹介】 消費者金融ずるずる日記 著者:加原井末路 発行:三五館シンシャ 1990年代の半ば、30歳のときに足を踏み入れ、50歳で退職するまでの20年を私はこの業界ですごし、お金にまつわる悲喜こもごもを目撃した。私が在籍した期間は、消費者金融業界が栄華を極めてから、2010年の法改正施行を経て、没落していく年月でもあった。 ――本書にあるのはすべて私の実体験である。
GetNavi web編集部