ポン・ジュノ監督のハリウッド・メジャー大作「ミッキー17」全米公開を4月に延期 IMAX全面展開へ
「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督が手掛けたハリウッドメジャー大作「ミッキー17」(原題:Mickey 17)の全米公開を2025年4月18日に延期したと、米ワーナー・ブラザースが発表した。当初2025年1月31日に予定されていた公開を約3カ月延期し、全世界のIMAX劇場での上映を確保するという。 【動画】「ミッキー17」予告編 日本では2025年2月7日の劇場公開が発表されているが、全米公開延期に伴う変更については現時点で発表されていない。 「4月18日の枠が空いたため、すぐに『ミッキー17』の公開日を確保しました。新しい公開日で観客にIMAXで作品を届けられることを、とても嬉しく思っています」と、スタジオの広報担当者は声明を発表。近年、大作映画の興行収入においてIMAX版が占める割合が増加しており、ポン監督初のハリウッドメジャー作品となる本作への自信の表れともいえる判断となった。 エドワード・アシュトンの小説「ミッキー7」(早川書房)を原作とする本作は、人類発展を使命に掲げる巨大企業に雇われた主人公ミッキーの物語だ。契約書を読み飛ばしたために、死亡するたびに新たな身体で再生する究極のミッションに就くことになった彼は、開発チームの先鋒として前人未踏の氷の惑星で危険な冒険に身を投じることになる。 アカデミー賞受賞後、初のメガホンを取る本作で、ポン監督は「TENET テネット」「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」で知られるロバート・パティンソンを主演に起用。さらに「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」のナオミ・アッキー、「NOPE ノープ」のスティーブン・ユアン、アカデミー賞助演女優賞候補のトニ・コレット(「ヘレディタリー 継承」)、「アベンジャーズ エンドゲーム」のマーク・ラファロという豪華キャスト陣を揃え、ハリウッドの総力を結集した意欲作に挑む。 「パラサイト 半地下の家族」は、第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初のパルム・ドール受賞を果たし、第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4冠に輝いた。日本でも観客動員数330万人超、興行収入45億5000万円を突破する大ヒットを記録した。