元横綱稀勢の里・二所ノ関親方、弟子の十両白熊を圧倒 幕内復帰へ「刺激になれば」と愛のムチ
大相撲の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が3日、福岡市の部屋宿舎での朝稽古で十両白熊の三番稽古の相手を務め、9番で7勝と圧倒した。「白熊の刺激になれば」と親方自ら体を張って、1場所での幕内復帰を後押しする。九州場所は10日に初日を迎える。 仕切り前、余裕の表情の師匠から「考えろよ」と荒い息の白熊に何度か声が飛んだ。けんか四つの師弟対決だったが、まわしをめぐる攻防の技術差がくっきり。元横綱得意の左四つで組み合い、白熊が後退して土俵を割る形が目立った。 名古屋場所前も同様に師匠が「冬眠しそうだったからね」としこ名にちなんで奮起を促して稽古をつけ、秋場所の新入幕につながった。九州場所、二人三脚で再現を目指す。
中日スポーツ