京都の新アリーナ、伊藤忠グループに優先交渉権 令和10年開業へ
京都向日町競輪場(京都府向日市)の敷地内に整備を計画している京都アリーナ(仮称)について、京都府は、伊藤忠商事ら10社でつくるグループを優先交渉権者に選定した。総事業費は348億円で、府は関連する補正予算案を府議会12月定例会に提出する。来年3月に本契約を結び、令和10(2028)年10月の開業を目指す。 府によるとアリーナは、地上5階建てで延べ床面積は約3万平方メートル。メインアリーナとサブアリーナがあり、スポーツイベントやコンサート会場として利用されるほか、地域のスポーツ教室や災害時には避難所とするなど防災機能も備える。 当初8千席を予定していた座席数については、近隣施設との競争性を高めるため、スポーツイベント時に8925席、コンサート開催時に9328席を確保。将来的にはバスケットボールBリーグ1部(B1)の京都ハンナリーズのホームアリーナとなることを想定している。 西脇隆俊知事は「京都のシンボルとなるスポーツ・文化の拠点として、すべての人が満足する施設にしたい」と期待を寄せた。(入沢亮輔)